ファンが選ぶ!歴代最強三塁手ランキング

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「ホットコーナー」と呼ばれる三塁手。「ミスター〇〇」と言われるようなチームの顔とも言える選手が歴代務めてきた。OB編では「ミスター」こと長嶋茂雄(巨人)の1位は誰もが推測できるであろうが、果たして2位は誰なのか? 3位以下にも、意外な選手の名前が登場している。

※1人3票まで投票可能
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ランキング

順位 選手名 所属 得票率
1 長嶋茂雄 巨人 25.22%
2 落合博満 ロッテほか 14.81%
3 掛布雅之 阪神 12.32%
4 原辰徳 巨人 6.13%
5 衣笠祥雄 広島 6.03%
6 小笠原道大 日本ハムほか 3.12%
7 新井貴浩 広島ほか 2.75%
8 立浪和義 中日 2.59%
8 中畑清 巨人 2.59%
10 小久保裕紀 ダイエーほか 2.43%
11 中村紀洋 近鉄ほか 2.33%
12 宮本慎也 ヤクルト 2.33%
13 石毛宏典 西武ほか 1.90%
13 今岡誠 阪神ほか 1.90%
15 石井琢朗 横浜ほか 1.85%
16 岩村明憲 ヤクルトほか 1.37%
17 中西太 西鉄 1.16%
18 江藤智 広島ほか 0.90%
19 今江敏晃 ロッテほか 0.85%
19 村田修一 横浜ほか 0.85%

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解説

長嶋茂雄は打撃だけでなく軽快なフィールディングでもファンを魅了した【写真は共同】

 1位は長嶋茂雄(巨人)が25.22%を集めた。

 1958年(昭和33年)に立教大からプロ入り。当時は海のものとも山のものともつかないプロ野球を、一躍超人気スポーツにノシ上げたのが長嶋なのだ。「打ってほしい」とファンが願うときに必ず打つ。躍動感あふれるフィールディング。長嶋に対してよくプロ野球選手は「後光がさしている」と表現するが、監督時代を取材したプロ野球記者である私も実際にそう感じた。

 1974年引退だから、当時小学6年生のファンだったとしても、いまや還暦。リアルタイムでプレーを目の当たりにしたファンはそれなりの高年層になっている。

「他に誰がいるのでしょうか」
「レジェンドだから」
「長嶋は年代が違くてもわかる人」
「サードと言えばミスター!」
(以下カギカッコ内は「選択理由」)

 さて、注目の2位は落合博満が14.81%を集めた。一塁手の印象も強いが、三冠王を獲得した82年は二塁、85年と86年は三塁を守っていた。それを念頭に入れた投票者もさすがである。

「最強の三冠王だったと思うから」
「高名で、後世に名を馳せた選手だから」

 3位は掛布雅之(阪神)の12.32%。やはり阪神唯一の日本一時にホットコーナーを守っていた。本塁打王3度。バース、岡田彰布との「甲子園バックスクリーン三連発」。順当な選出である。

「子どもの頃、長嶋の対抗馬、後継者と言えば掛布だったような記憶がある」
「ミスタータイガースだから」

 4位は原辰徳(巨人)。現役時代は「チャンスに弱い」と揶揄(やゆ)されたが、巨人の中心打者としてON、阿部慎之助に次ぐ通算382本塁打。打っても守っても華があった。「4番サード・原」のアナウンスは巨人ファンをワクワクさせた。

「人気、実力共に抜けているから」
「アンチ巨人だが、原さんは伝説」

 5位・衣笠祥雄(広島)も原に並ぶ6%台の票を集めた。不滅の2215試合連続出場。史上7位の504本塁打。同4位536本塁打の山本浩二とともに広島黄金時代の二枚看板だった。踏み込んで打ちにいくので死球が多かったが(史上3位の161個)、何事もなかったように一塁に向かう姿はカッコよかった。

「出場試合数がとても多かったからです」
「鉄人」

中村紀洋は豪快な打撃だけでなく、柔らかいグラブさばきでゴールデングラブ賞を7度獲得【写真は共同】

 以下、6位・小笠原道大(日本ハムほか)、7位・新井貴浩(広島ほか)、8位・立浪和義(中日)、9位・中畑清(巨人)、10位・小久保裕紀(ダイエーほか)と続く。新井や立浪は現役監督で票を伸ばしたのかもしれない。中畑は一塁でゴールデングラブ賞を7度受賞している。

「引退後も監督を務めていて印象に残っているから」=新井
「現在も中日監督を務めていて、中日に対する影響力が今もなお非常に強いから」=立浪

 ここまでは打撃重視だが、以下は守備も上手かった。11位・中村紀洋(近鉄ほか)。中村のゴールデングラブ賞7度(セ・パ合計)は、松田宣浩(ソフトバンク~巨人)の8度に次ぐ史上2位だ。

 そして12位・宮本慎也(ヤクルト)、13位・石毛宏典(西武ほか)、16位・岩村明憲(ヤクルトほか)と続く。

「グラブさばきが柔らかかった」=中村
「職人」=宮本
「西武ライオンズの黄金時代を支えたから」=石毛
「守備もうまかった」=岩村

(文:赤星元信、企画構成:スリーライト)

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