ファンが選ぶ!歴代最強遊撃手ランキング

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 遊撃手は内野の中で最も一塁まで遠い位置を守るため、素早い送球が必要とされる。そうした一連の動きから、“華麗”あるいは“ダイナミック”なイメージが大きい、花形ポジションだ。その遊撃の“名手”といえば誰か。今回は“守備型”遊撃手ナンバーワンをファンに選んでもらった。

※1人3票まで投票可能
※ランキング上位はスポーツナビアプリでご覧いただけます

ランキング

順位 選手名 所属 得票率
1 源田壮亮 西武 19.3%
2 井端弘和 中日ほか 18.3%
3 川相昌弘 巨人ほか 15.9%
4 宮本慎也 ヤクルト 10.0%
5 荒木雅博 中日 9.9%
6 坂本勇人 巨人 9.4%
7 今宮健太 ソフトバンク 9.0%
8 石毛宏典 西武ほか 8.4%
9 鳥谷敬 阪神ほか 7.3%
10 川崎宗則 ソフトバンクほか 6.6%
11 小坂誠 ロッテほか 6.4%
11 松井稼頭央 西武ほか 6.4%
13 池山隆寛 ヤクルト 5.8%
13 石井琢朗 横浜ほか 5.8%
15 立浪和義 中日 5.4%
16 吉田義男 阪神 4.9%
17 二岡智宏 巨人ほか 3.9%
18 広岡達朗 巨人 3.5%
19 安達了一 オリックス 3.3%
20 河埜和正 巨人 2.7%

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解説

侍ジャパンでも華麗な守備を披露した源田壮亮が文句なしの1位に輝いた【写真:CTK Photo/アフロ】

 1位は現役組から、源田壮亮(西武)。流れるように美しく、しかし素早く力強い送球でアウトを取るたび、「源田たまらん」(以下、カギカッコ内は読者コメント)と声が挙がる名手だ。守備範囲の広さと堅実な守備は評価が高く、野球雑誌での球界アンケートでも現役最強遊撃手1位に推されたこともある。

「見ていて安心する」
「飛び込んだりしたプレーの派手さではなく、ポジショニングに優れていて確実にアウトにするというファインプレーをファインプレーに見せない選手」

 投手に気持ちよく投げてもらうため、“できるだけさりげなく(打球を)処理”するよう心がけていると源田。そんな気遣いも“たまらん”選手である。

 その源田に次ぐ2位は、OB組から井端弘和(元中日ほか)。亜大時代は主に二塁手で、プロ4年目に遊撃のレギュラーを獲得した。その後はゴールデン・グラブ賞7回獲得の活躍。二塁手・荒木雅博との“アライバ”コンビは、球界最強といわれた。

「守備範囲の広さ、ミスが少なく安定性がある」
「難しそうな打球でも簡単そうに処理する」

 ファンからはもちろん、自軍投手陣の信頼も厚い名手だった。

 3位、4位にはまさに“職人”と呼ぶにふさわしいOBが2人、ランクインした。

 3位の川相昌弘(元巨人ほか)は、通算533本の犠打数を誇る“バントの神様”。そしてゴールデン・グラブ賞6回の、名遊撃手でもある。同時期、セ・リーグの遊撃手に池山隆寛(元ヤクルト)、野村謙二郎(元広島)がおり、その陰に隠れた感はあったが、攻守において「いぶし銀」の、チームになくてはならない存在だった。

 4位の宮本慎也(元ヤクルト)は、ゴールデン・グラブ賞10回の実績(※うち4回は三塁手部門での受賞)を持つ。「堅実な守備で、球界を代表する守備職人という印象が強い」とのコメント通り、派手さはないが打球の正面に入って正確に投げる、確実性の塊だった。

 さて、5位の荒木雅博(元中日)である。これは正直、意外な結果だった。22年の現役生活で、二塁手1687試合、遊撃手289試合の通算出場数。主に遊撃を守ったのは、時の落合博満監督が “(守備の)適性”を理由に、二塁・荒木と遊撃・井端のポジションを入れ替えた2010年、11年の2シーズンである。その2年間の印象が強かったか。「普通の守備が普通にできるので」と、普通に票を集めた。

昭和後期~平成初期にかけて、石毛宏典は守備と攻撃の両面で西武の黄金時代を支えた【写真は共同】

 6位の坂本勇人(巨人)は186cmの長身にして、滑らかな守備。しれっと、魅せるプレーをこなすイメージだ。その守備をほめるコメントはもちろん、「天才肌」「今の実力者」と、大スターにふさわしい言葉が届いた。

 7位には今宮健太(ソフトバンク)。1位の源田とは同じ大分県出身だ。インタビューで守備がうまいと思う選手を聞かれると、お互いの名を口にする様子が散見される2人である。その今宮には、「基礎がしっかりしており、守備範囲も広くキャッチからスローまで確実にアウトを取ることができる。また、ここぞという時のファインプレーも多いと思います」と評したコメントもあった。

 8位の石毛宏典(元西武ほか)は、1980年代西武の黄金時代を支えた選手。「華麗さと堅実さを兼ね備えた守備」とストレートな評価のほか、「子どものころ見ていて、一番うまいと思った」という時代を感じさせるひと言も。

 9位・鳥谷敬(元阪神ほか)には「冷静にカッコよく見せてくれる」、10位・川﨑宗則(元ソフトバンクほか)には「ムネリンならなんとかしてくれる感」「キャラ」と、それぞれのイメージに合った(?)コメントが届いている。

 ちなみに16位の吉田義男(元阪神)、18位の広岡達朗(元巨人)は、共に1950年代から60年代のセ・リーグで活躍したレジェンド遊撃手。「広岡は最強の理論派ショート、吉田は天才的運動能力を持った最強ショート」とは、2人を比較したファンのコメントだ。守備の特別賞、ゴールデン・グラブ賞の前身、ダイヤモンドグラブ賞が創設されたのは1972年。もし彼らの現役当時、この賞があったなら、どちらが何度受賞しただろう。

(文:前田恵、企画構成:スリーライト)

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