「ボクシング日本歴代パウンド・フォー・パウンド」ランキング

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 スポーツナビでユーザー投票を実施した「ボクシング日本歴代パウンド・フォー・パウンド」。のべ450人以上のボクシングファンが選んだ、日本人最強ボクサーは誰だ!?今回は21世紀編のランキングを発表します!(本コンテンツは22年5月にアンケートを実施し、その結果をもとに執筆しています)

※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます

ランキング

順位 選手名 主な獲得王座/防衛数 得票率
1 井上尚弥 WBA バンタム/防衛6ほか 93.42%
2 長谷川穂積 WBC バンタム/防衛10ほか 52.85%
3 山中慎介 WBC バンタム/防衛12 38.16%
4 内山高志 WBA S・フェザー/防衛11 36.18%
5 井岡一翔 WBO S・フライ/防衛4ほか 12.50%
6 村田諒太 WBA ミドル/防衛1 8.55%
7 中谷潤人 楽天ほかWBO フライ/防衛2 7.68%
8 西岡利晃 WBC S・バンタム/防衛7 7.02%
9 ホルヘ・リナレス WBC ライト/防衛2ほか 5.04%
10 徳山昌守 WBC S・フライ/防衛8 3.95%
11 寺地拳四朗 WBC L・フライ/防衛8 3.51%
12 新井田豊 WBA ミニマム/防衛7ほか 1.75%
13 田中恒成 WBO フライ/防衛3 1.10%
14 亀田興毅 WBA バンタム/防衛8ほか 0.88%
14 八重樫東 WBC フライ/防衛3ほか 0.88%
14 京口紘人 WBA L・フライ/防衛3ほか 0.88%

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解説

日本歴代パウンド・フォー・パウンドの21世紀編は飛ぶ鳥を落とす勢いの井上尚弥が圧倒的支持で1位に輝いた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 アンケート回答者がそれぞれ3名を選出する形で行われた「ファンが選ぶ! ボクシング日本歴代パウンド・フォー・パウンド<21世紀編>」は、やはり井上尚弥が投票者の9割超、100%に迫らんかという圧倒的支持を集めた。ファンからは「井上を選ばない人はいないでしょう?」というコメントがあったが、まさにその通りというべき結果となった。

 ライトフライ級でプロキャリアをスタートさせた井上は当時の日本記録となる6戦目で世界王座を獲得(2014年4月)。同級王座は減量苦もあり防衛後に返上すると、わずか8戦目で飛び級のスーパーフライ級で世界2階級制覇を達成(14年12月)。これは当時の世界最速記録であった。

 強打ゆえ拳の怪我にも悩まされた井上だがスーパーフライ級王座は7度の防衛を成功させた後で返上、続いてバンタム級でも身長で10センチ上回るジェイミー・マクドネル(イギリス)を撃破し3階級を制覇(18年5月)。そこからWBSS(World Boxing Super Series)優勝、ラスベガスでの防衛と“井上伝説”は加速していくこととなる。

 井上を推す理由としては「絶対王者、強敵を倒してきた」「オフェンス、ディフェンス共に素晴らしく戦績が示す通り、タイトルホルダーとの試合を制している」「世界戦であれだけKOできるボクサーは、出てこないと思う」と、多団体時代において“穴”と言われる王者ではなく強者と戦い、それを倒し王者として君臨してきたことが挙げられ、「別格」「日本ボクシング史上最強」「歴代最強」といった声が躍った。

「今後、こんな凄いボクサーは現れない」と未来の可能性すら排除する声があったが、現在の井上はそれすら納得させる充実ぶりと強さを見せる。
 
 井上の後は二桁防衛を達成した名王者が続く。2位はバンタム級で10度の防衛を成し遂げ、3階級も制した長谷川穂積。「三階級目の試合は未だに泣ける」という声の通り、バンタムとフェザーで世界王者となった後も戦い続け、敗北に屈せずスーパーバンタム級王者となり、チャンピオンのまま現役を去った。

 3位は21世紀に誕生した日本人世界王者で最多防衛回数12を誇る山中慎介。「長きに渡り馴染み深いバンタム級でチャンピオンとしての強さで、魅了させた素晴らしいチャンピオン」との評の通り、長期政権を樹立し代名詞である左ストレート=神の左を浸透させた。

 4位はスーパーフェザー級の“KOダイナマイト”内山高志。連続防衛11は具志堅用高、山中に次ぐ歴代3位の記録となる。

 5位は日本人初の4階級制覇者・井岡一翔。無敗の3階級王者・田中恒成に完勝を収めストップしたことも評価を高めた。

(文:長谷川亮)

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