渋野日向子が「Vポイント×SMBC」で好発進! 難コースで好スコアを出す秘訣を聞いてみた
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「難しすぎる」コースで4バーディ。1パットが9回!だった理由は
この時は出場していない渋野は練習日に「難しすぎるので、どうしましょう」と話していました。
昨年日本で出た2試合のうち、直近の「TOTOジャパンクラシック」は予選カットなし。8月の「北海道meijiカップ」は初日に75を打って予選落ちしているだけに「今大会は(予選通過して)3日間やることが目標」と話していたほどなので、どうなることかと思われました。
それが始まってみれば4アンダー、2ボギーの70で好発進。スリーパットはなく、ワンパットでしのいだのが9回もありました。
「しぶとくパットを決められた」のは、何が良かったのか気になるところ。
そこでホールアウト後に聞いてみたところ「ラインがしっかり読めて、それを信じて打ったのが良かったのだと思います」と答えました。
傾斜がキツい上に12フィートのスピードが出ていたグリーンは、キャリーで着弾させる場所によってはナイスショットが不本意な結果になることもあります。
渋野もその意識が強かったのか「前半はグリーンを狙うショットが緩んでいた」と多少の迷いがあったと打ち明けました。
それでもグリーン上では、自身のライン読みを信じ、迷いを打ち消したことが好結果に結びついたようです。
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首位の青木瀬令奈は大西翔太コーチの経験値を信頼
5アンダーで首位の青木はキャディを務める大西翔太コーチが自身のラウンドやジュニアの指導などで「100回ぐらいは回っていると思います」という、経験をフル活用しました。
「グリーンは本当に小さな傾斜が多くて、見た目と逆に切れたりとか意外に切れなかったりするんです。普段はほとんど(ラインを)聞かないんですけど、ここは経験がモノを言うだろうから、パットの度に大西コーチの過去の情報を引き出してもらっていました」(青木)。
歴史のある砲台グリーンのコースといえば、手前から攻めるのが定石です。
ただし大西コーチは「奥のピンを手前から攻めると、マウンド越えで最後は下りになることがあります。それなら奥に外しても上りのアプローチになるからパーは取りやすい、などと話してストレスを減らすようにしました」と言います。
いわゆる名門コースでは、経験豊富なベテランキャディが付いてくれることがあります。
その際は、青木のように経験に基づくアドバイスをフル活用するのが良さそうですね
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2位の吉田優利 4位の菅楓華は?
アマチュアは原因がどうあれパットを外すと悔しがりがちですが、ラインの読み間違えが原因で外した場合は、狙い通りに打てていることでもあります。
そう考えればシンプル。読みが合えば次は入る。いいストロークができている、と考えるようにすればストレスは減り、前向きになれるはずです。
2週前の開幕戦「ダイキンオーキッド」で優勝争いして2位だった菅楓華は1番でボギー。難コースで嫌な滑り出しとなりましたが「まだ最初(のホール)だから」と心を波立たせないように努めました。
朝イチのホールで叩いたことがきっかけで、その日が“終わってしまう”ような経験があったら、これも見習いたいことですね。
この日の全体の平均スコアは74.2963。平均がアンダーだったホールは3つしかなかったタフなコンディションでもきっちり結果を出した女子プロたちは何を考えていたのか。
一般ゴルファーも紫CCのような難コースでプレーする機会に恵まれることはあるかと思います。
そこであえなく大叩きの撃沈…とならないように、好スコアを出した女子プロたちの意識を参考にしてみてはいかがでしょう。
(取材・文/森伊知郎)
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