相手に嫌われないために!「発達障害(ASD)の男性」が注意したい恋愛コミュニケーション

MELOS -メロス-
「気になる人と距離を縮めようとしても、なぜか相手が引いてしまう」「距離感をいつも間違ってしまうが、どうしたらいいか分からない」——。

大人の発達障害「ASD(自閉スペクトラム症)」の特性を持つ男性の中には、恋愛コミュニケーションが難しいと感じたりする人が少なくありません。

トラブルを防ぐため本人が意識すべきことを、医療法人社団燈心会ライトメンタルクリニックの清水 聖童先生監修のもと、見ていきましょう。

【MELOS】

「相手のプライベート」を尊重しよう

ASDの人の中には、興味を持つと対象に強く執着する傾向(過集中)があるため、適切な距離感を保つことが重要です。

相手が距離を取りたがっているときにグイグイいくと「しつこい」「ストーカーのようで怖い」と警戒心を抱かれてしまいます。

【チェックポイント】
すぐに深い話をしない(関係性ができていないと依存を感じさせるため)
連絡頻度を相手に合わせる(毎日連絡しないと不安、はNG)
個人的なことを根掘り葉掘り聞かない(「なんで?」を繰り返さない)

NG例
「昨日どこ行ってたの?」「なんでLINEすぐ返さないの?」(詮索しすぎると重い)
「〇〇さんの予定を知りたいから教えて」(束縛っぽくなる)

OK例
「忙しそうだけど、無理しないでね!」(相手の都合を気遣う)
「時間があるときに、また話せたらいいな」(相手に選択肢を与える)

一気にまくし立てて話さない、「会話のバランス」を意識する

ASDの人は、好きな話題になると一方的に話しすぎてしまうことがあります。

しかし、相手との距離を縮めるには「話す」だけでなく「聞く」ことも大切であり、社会心理学の研究では「会話の双方向性」が親密な関係を築くために重要であることが示されています。

【チェックポイント】
相手が興味のある話題も意識する
長すぎる説明は避ける(興味がないと飽きられる)
相手のリアクションを確認しながら話す(退屈そうなら話題を変える)

NG例
「この作品、○○で、○○があって、○○の○○だから○○で……(話が整理されておらず長い)」
「俺はこう思うんだけど、○○なんだよね。でさ……(自分の好きな話だけを続け、話す隙を与えない)」

OK例
「この前話してた作品、○○○○なんだよ」(一気に話さず、結論や一番話したいことを先に言い、会話を一旦終わらせる)
「○○さんはどんな映画が好き?」(相手の話を聞く姿勢を持つ)

正論よりも「相手の気持ち」を大事にする

ASDの人は「理論的正しさ」を重視しすぎることがあります。しかし、とくに恋愛では「共感」が重要であることが研究でも示されています。

【チェックポイント】
意見を押しつけない(「俺の考えが正しい」と言いすぎない)
相手の感情を大事にする(正論よりも気持ちを尊重する)
「察する」ことが苦手なら、相手に確認する

NG例
「それって間違ってるよ。普通はこうだよね?」(正論でも上から目線だと嫌われる)
「そんなに怒ることじゃないでしょ?」(相手の気持ちを否定すると冷たい印象に)

OK例
「そうだったんだね。どうしてそう思ったの?」(相手の「感情」を否定しない)
「ちょっとわからなかったんだけど、どういう意味?」(共感的に確認する)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツ×ライフスタイルWEBマガジン「MELOS -メロス-」では、ビジネス、健康、ビューティ、子育て、食、テクノロジーなど、生活にまつわるさまざまなテーマとスポーツの新たな形をコンテンツを通じて提案。アスリートや著名人などの単独インタビュー、体験レポート、ハウツーなど、オリジナルコンテンツをお届けしています。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント