最近は肌にやさしいボディソープも登場し、香りもいいため顔に使ってもいいのではと感じることが多いのですが、ダメなのでしょうか？ 面倒なのでボディソープで顔を洗いたい。

というわけで、専門家に意見を伺いました。監修は、美容業界で長年経験を積み、成分や美容理論に関する知識にもくわしいセラピスト兼講師の内田優子さんです。

基本的には ボディソープで顔を洗うのはおすすめできません。理由は、ボディソープは顔の皮膚よりも厚く皮脂が多い体用に作られているため、以下のような問題が起こりやすくなります。

・洗浄力が強すぎる → 皮脂を取りすぎて乾燥しやすくなる、肌のバリア機能が低下し外的刺激を受けやすくなる
・肌への刺激が強い → 肌荒れや赤みの原因になる

顔は弱酸性ですが、ボディソープはアルカリ性寄りのものが多く、PHバランスが違います。

敏感肌用や顔にも使える処方のボディソープであれば、例外的に使えることがありますが、商品の注意書きを見て、顔に使わないでくださいと書いてある場合は、残念ながら使用できません。

顔の肌は個人差が大きいため、使用する場合は、まずは少量で試し刺激を感じないか確認することが大切です。

もしボディソープを顔に使うなら、以下のような成分・特徴のものを選ぶと良いでしょう。

洗浄成分がマイルドなもの
アミノ酸系（例：ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa）
ベタイン系（例：コカミドプロピルベタイン）

保湿成分が多いもの
セラミド（肌のバリア機能を守る）
ヒアルロン酸（保湿力が高い）
グリセリン（乾燥を防ぐ）

弱酸性で低刺激なもの
「pHが弱酸性」と明記されているもの
無香料・無着色・アルコールフリーのもの