ヘンププロテインは安全なのか。違法性や危険性は?医師監修

MELOS -メロス-
ヘンププロテインは、ヘンプシードから抽出されるプロテインパウダーです。

大麻が原料=違法と思われやすいのですが、その安全性について、医学博士であり、循環器内科専門医で医療法人三橋医院理事長の藤井崇博先生にお話を伺いました。

【MELOS】

ヘンププロテインとは

あまり聞きなれないヘンププロテイン。何から作られていて、どんな特徴があるのでしょうか。

「ヘンププロテインは、日本人の間でも古くから日常生活の中で使用されていた“麻の実”からつくられるヘンプ(産業用大麻)を使用したプロテインです。ヘンプの種子は硬い殻で覆われており、殻つきの種子は麻の実として、七味唐辛子や漢方薬として日常で利用されています」(藤井先生)

ヘンププロテインは安全なのか。違法性や危険性は?

“大麻”というと警戒心が沸き起こるのも事実。そのあたりについて、藤井先生の見解とは。

「やはり大麻と聞くと、安全性がどうしても心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、ヘンププロテインは麻薬の一種として法律で禁止されているものではありません。大麻取締法第一条では『大麻とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)、並びに大麻草の種子及びその製品を除く(*1)』とあり、ヘンププロテインは大麻草の種子なので取り締まり対象外です。また、ヘンププロテインの原料である麻の実は、七味唐辛子や漢方薬としても利用されている安全なものなので心配はなさらないで下さい」(藤井先生)

(*1)厚生労働省 大麻取締法 第一章 第一条

へンププロテインにはどんな栄養と特徴がある?

安全性が分かったところで、次に気になるのはヘンププロテインのメリットです。どんな栄養成分と働きがあるでしょうか。

「ヘンププロテインにはタンパク質が含まれており、100gあたり50g程度のタンパク質含有量で摂取した量の半分がタンパク質として吸収されます。タンパク質以外にもカルシウム、リン、カリウム、鉄分、亜鉛などのミネラル成分が豊富です。ヘンププロテインは加熱せずに砕いて粉にしているためで、植物がもつミネラル成分を失わずに摂取することができます。同じ理由で、食物繊維や必須脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸など脂肪酸の中でも人間が体内で生成できない脂肪酸のこと)も豊富です。」(藤井先生)

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