幼少期に十分な愛情を受けられなかった人は、大人になってもその影響を引きずることがあります。

この記事では、専門家の意見を交えながら、親から愛情を受けられなかった人に共通する性格傾向を整理していきます。

監修者は、一般社団法人ポジティブ子育て協会代表理事の和田リエさん。自身も父親のアル中やギャンブル、夜逃げなどを経験し、現在はカンボジア在住という経歴を持つ「当事者」でもあります。

幼少期に十分な愛情を受けられなかった人は、大人になってもその影響を引きずることがあります。以下のような性格傾向が見られることが多いです。

1. 自己肯定感が低い
「自分は価値のない人間だ」と感じやすく、何をしても「どうせ自分なんて」と思ってしまうことがあります。他人からの評価を必要以上に気にし、褒められても「お世辞だろう」と受け取れないことも。

2. 他人との距離感が極端になりやすい（依存 or 避ける）
人に強く依存するか、逆に誰とも深く関わらないようにする傾向があります。「愛されたい」と思う気持ちが強い反面、傷つくことを恐れ、極端な人間関係を築きがちです。

3. 完璧主義になりやすい
「もっと頑張らないと認めてもらえない」と思い込み、過度に努力してしまうことがあります。小さなミスでも「自分はダメだ」と思い、必要以上に落ち込むことも。

4. 感情をうまく表現できない
本当は悲しい、怒りを感じているのに、それを抑え込んでしまう傾向があります。逆に、抑え続けた感情が限界に達し、爆発してしまうことも。

5. 他人の顔色を過度に気にする
「嫌われたくない」「見捨てられたくない」という不安が強く、常に相手の機嫌を伺いながら行動してしまいます。自分の気持ちよりも、相手を優先してしまうことが多いです。