【スキー】ノルディック世界選手権開幕! ジャンプ小林陵侑選手が次のビッグタイトル獲りへ「いいイメージで乗り込んで金メダルを目指す」

チーム・協会
 ノルディックスキーの世界選手権は2月26日から3月9日まで、ノルウェー・トロンヘイムで開催されます。約30万人の観客動員が見込まれている2年に1度のビッグイベントで、日本チームの活躍が期待されます。

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メダル1号に期待のノルディック複合

 日本チームのメダル第1号の期待がかかるのが、3度目の世界選手権を迎える複合女子に出場する双子の葛西姉妹。27日には個人マススタート(ノーマルヒル/5km)が行われます。

 2年前のスロベニア・プラニツァ大会で銅メダルの葛西春香選手(早稲田大学)は、今季ワールドカップ(W杯)でジャンプだけでなく高い走力も発揮。12試合で表彰台7度、総合2位という抜群の安定感で2大会連続のメダルに挑みます。
 姉の優奈選手(早稲田大学)は、2月上旬のW杯オテパー大会(エストニア)マススタートで日本女子初のW杯優勝を飾ったばかり。マススタートはジャンプの比重が高く、葛西姉妹にとっては目標の「2人で世界選手権メダル」実現の大きなチャンスとなりそうです。

 男子では、渡部暁斗選手(北野建設SC)が10度目の日本代表入り。これまで個人3つ、団体2つのメダルを獲得している世界選手権では個人17試合に出場。これはエリック・フレンツェル(ドイツ)の18試合に次ぐ数字で、今大会で歴代1位になるのは確実です。
 
 男子で初めて実施されるのがコンパクト方式(ノーマルヒル/7.5km)。クロスカントリーのタイム差がグンダーセン方式より小さく設定されており、大混戦必至の後半レースは必見です。

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小林陵侑選手が次のビッグタイトルに挑むジャンプ

世界選手権で金メダルの期待がかかる小林陵侑選手 【西村尚己/アフロスポーツ】

 ジャンプの注目は、やはり小林陵侑選手(TEAM ROY)。2年前はラージヒル銀メダルで、優勝すれば日本勢が金銀銅を独占した1999年以来、実に26年ぶりのジャンプ男子個人金メダルとなります。
 ジャンプ週間総合優勝、W杯総合王者、オリンピック金メダルと、すでに3つのビッグタイトルを手にしている陵侑選手、世界選手権の前哨戦となったW杯札幌大会では2連勝。「自信をつけ、いいイメージで乗り込んで金メダルを目指して頑張る」。4つ目のタイトル獲りに準備万端です。
 今季の男子はオーストリア勢が盤石の一強体制を敷いていますが、それを容赦なく破壊できるとすればこの選手しかいません…!

 女子は今季W杯で日本勢の表彰台はないものの、年明けからチーム全体の調子は上がってきており、個人戦はもちろん、団体2試合での活躍にも大きな期待ができるはずです。

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エース馬場選手がシングルを狙うクロスカントリー

 開催地ノルウェーで抜群の人気を誇るのがクロスカントリー。とりわけ世界の壁が高い競技ですが、エース馬場直人選手(中野土建スキークラブ)の日本男子3人目となる一桁順位に期待がかかります。
 長距離を得意とする馬場選手はクラシカルでもフリーでも走れる万能型選手で、前回大会は50kmクラシカルで12位と大健闘。今季W杯ではツール・ド・スキー最終ステージの10kmフリーで9位、自身2度目のトップ10入りを果たしており、世界選手権では自己最高成績更新を狙います。

 2023年大会では男子種目全てで優勝し、個人2種目で表彰台を独占したのがクロスカントリー王国ノルウェー。地元の大声援に後押しされ、どこまでメダルを量産するかということにも大きな注目が集まっています。
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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