「雪かき」の運動効果とは。ダイエットや筋トレになるってホント?

MELOS -メロス-
雪国だと避けられない「雪かき」。重たい雪を運び続けるのは大変ですが、「実は意外と運動効果がある」と聞いたことはありませんか?

実際にどれくらいの運動量なのか、どんな筋肉が鍛えられるのか聞いてみました。

監修・コメントは、防衛医科大学校卒の整形外科専門医で、つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック院長の中谷創先生です。

【MELOS】

雪かきは運動になる? どんな効果があるのか

雪かきは全身を使う運動であり、有酸素運動+無酸素運動の両方の要素を持っています。

ペースがゆっくりで長時間続く場合は有酸素運動寄りになり、重い雪を持ち上げる動作が多い場合は無酸素運動寄りになります。

筋力・持久力・心肺機能の向上に効果的で、スコップを使って雪を持ち上げる動作では腕・肩・背中が鍛えられ、雪を押す・運ぶ動作では脚・体幹が使われます。

【MELOS】

有酸素運動の側面
雪を押したり、運んだりと長時間動く
心拍数が上がり、持久力が必要となる
ウォーキングやジョギングに近い運動効果がある

無酸素運動の側面
雪を持ち上げる、投げる動作は筋力が必要(とくに腕・肩・背中・脚)
重い雪をすくったりどかしたりするとき、瞬間的に強い力を発揮する
スクワットやデッドリフトに近い動きが含まれる

雪かきの消費カロリーはどれくらい?

かなりの重労働である雪かき。汗をかくレベルとも言われているため、たくさんのカロリーが消費されそうですよね。

消費カロリーは体重や作業強度によって異なりますが、たとえば体重50kgの人が約10分スコップで雪かきをすると、約52.5kcal消費するとされています(※1)。これはウォーキングや軽いジョギングと同等以上の運動量になります。

湿った重い雪を扱う場合は、さらにカロリー消費が増えることもあるそう。

筆者は雪国出身ですが、雪かきは気づくと10分以上行っていることも多く、しかも1日に数回行うため、ジム通いと同じくらいカロリーを消費しているかもしれないと感じてしまいました。

(※1)国立健康・栄養研究所 改訂版 『身体活動のメッツ(METs)表』をもとに、「消費カロリー=メッツ×体重(kg)×時間(時間)×1.05」で計算

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