久保は先制点の起点となり、レアル・ソシエダが国王杯準決勝進出!

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

オサスナに2−0で勝利し、強豪が待ち受ける準決勝へ駒を進める

 国王杯準々決勝、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにオサスナを迎えた。オサスナとの2連戦、第1ラウンドである日曜日のリーグ戦の同カードではアウェイで2−1の敗戦を喫した。舞台を変え臨む第2ラウンド、レアレ・アレナで勝利し準決勝進出を目指す。1月半ばからの不調に苦しむクラブと共にタイトル獲得を目指すサポーターは、平日にも関わらず3万5千人近く駆けつけ、スタジアムは熱気に包まれた。

 久保は右サイドで先発。オヤルサバルとブライス・メンデスと共に右サイドを切り崩す。両チーム合わせて最初の好機は16分オサスナの司令塔アイマールのミドルシュート。CKの流れから放たれたシュートはゴール左へ。パスコースを遮断し、セカンドボールを拾うオサスナがペースを握るが、先制したのはラ・レアル。GKレミロのロングボールに対しヘディングで競り勝った久保のプレーを起点にバレネチェア、オヤルサバルが絶妙なコンビネーションを見せ、リターンパスを受けたバレネチェアが左足のシュートを決める。

 チームの得点に揺れるレアレ・アレナ。この先制点から10分後、再びスタジアムが沸く。歓喜の中心にはブライス・メンデス。パブロ・マリンの積極的なオサスナのDFラインへのプレスからボールはオヤルサバルへと渡り、折り返しを受けたブライスが冷静にネットを揺らした。VARからノーファウルの確認を受け、正式に追加点が認められた。直後、オサスナCBカテナがハイボールを競る際にブライスの後頭部を蹴ってしまいVAR確認後、主審によりレッドカードが提示された。

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 2点のリードに加え数的優位まで得たラ・レアルは浮き足立つことなく試合をコントロールしていく。序盤から攻守に存在感を見せていたオサスナ左サイドのキケ・バレハがCBとの交代でベンチに下がったことも同サイドの久保にさらなる自由を与えた。アディショナルタイムにはドリブル突破から放った右足のシュートはゴールのわずか左へ。久保は前半終了間際にはモンカジョラの挑発に対し熱くなる姿も見られた。2−0で後半へ。

 硬直する試合展開の中で、先に動いたのはイマノル監督。55分には2試合連速得点中のオスカルソンとセルヒオ・ゴメスを投入、その5分後には今冬新たに背番号19を背負うことになったアランブルと前日に2027年までの契約延長が発表されたオラサガスティがピッチへ。日曜日とは打って変わって困難な試合運びを強いられるオサスナは72分にエースFWブディミルを下げたことでさらに怖さを失うこととなった。

 81分には任務を全うした久保がベッカーとの交代で退いた。オスカルソンを中心に追加点を狙ったラ・レアルだが、これ以上ゴールネットが揺らすことはできず試合終了。難敵を破り国王杯準決勝進出を決めたラ・レアルの対戦相手は来週水曜日の抽選会で決定する。アトレティコ・デ・マドリー、レアル・マドリー、バルセロナと競合が出揃った今季の国王杯、決勝進出をかけホーム&アウェイでの戦いが待ち受ける。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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