炭でデトックス?!管理栄養士が解説、チャコールダイエットの効果と注意点
【(c)CoCoKARAnext】
そんな悩みを抱えていませんか?解決の糸口は、からだに溜まった不要なものを取り除く「デトックス」にあるかもしれません。
今回ご紹介するのは、海外のセレブ達の間で人気の「チャコールダイエット」。チャコール(活性炭)のデトックス作用を取り入れたダイエット、どんな方法なのでしょうか?
この記事では、チャコールダイエットの効果を注意点と合わせてご紹介します。
※リンク先は外部サイトの場合があります
1.炭で痩せる!?話題のチャコールダイエット
【(c)CoCoKARAnext】
活性炭は1000℃近い高温で石炭やヤシ殻、おがくずなどを加熱処理したもので、微細な孔(こう・小さな穴)が無数に空いています。この孔に物質が閉じ込められて出られなくなる状態が「吸着」で、活性炭は普通の炭に比べて多くの物質を吸着する性質をもつといわれます。そのため、古くから医療現場でも中毒症状の解毒に使用されてきました。
この活性炭の高い吸着性を利用したのが「チャコールダイエット」です。食用の活性炭を摂ることで、体内で不要になった老廃物や有害ミネラルなどの毒素を吸着し、からだの外に排出するデトックス作用が期待できるといわれています。
つまり、体内の不要なものを取り除くことで代謝が良くなり、ダイエットにつながると考えられているのです。
2.チャコールダイエットの注意点
【(c)CoCoKARAnext】
食用の活性炭は基本的に安全性が確認されていますが、くれぐれも用量には注意し、過剰摂取はしないようにしましょう。大量に摂取することで、炭の吸着力によってからだにとって必要な水分や栄養素まで排出されてしまう可能性があります。
3.からだの中からキレイに!デトックスに効果的な3つの方法
3-1.水分をたっぷり摂る
【(c)CoCoKARAnext】
尿を作り出すためには十分な「水分」を摂る必要がありますが、日本人は平均的に水分摂取量が少ないといわれています。人間は1日に2.5Lの水分が必要といわれており、飲み水からは1.2Lを目安に摂取することが推奨されています。
普段の生活を振り返ってみるといかがでしょうか?もし不足していそうなら、意識的に水分を摂取する回数を増やしてみてくださいね。
ダイエット中は食事量が減ることから便秘になりがちで、便通の改善のために必要なのは「食物繊維」です。
野菜やきのこ類に多く含まれる「不溶性食物繊維」は、腸で水分を吸収し、膨らんで便のカサを増し、ぜん動運動を活発にして排便を促します。さらに、有害物質を吸着して便と一緒にからだの外に排出する役割もあります。
不足しがちなのは海藻や納豆などに含まれる「水溶性食物繊維」ですが、こちらも腸内環境を整えるためには重要です。
不溶性食物繊維とともに、大腸内の細菌によって発酵・分解されて腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善に役立ちます。
食物繊維は多くの日本人が不足気味といわれていますので、毎食、意識して取り入れてみましょう。生野菜なら両手一杯分、加熱した野菜なら片手一杯分が一食の目安です。
3-3.漢方で体質改善を目指す
【(c)CoCoKARAnext】
そんな方には漢方薬もおすすめです。
漢方医学では、体重の増加にはいくつかの理由があると考えられています。例えば、漢方医学の考え方では、「ストレスで食べすぎてしまう(気の乱れ)」「水が体内に溜まってしまう(水太り)」「ホルモンバランスが崩れて太りやすくなった」などが原因として挙げられます。
漢方薬は医薬品として効果と安全性が認められているお薬で、ダイエットを目的とする場合にも効果を発揮します。さまざまなアプローチ法で、「お腹周りの脂肪」「むくみ(水太り)」「便秘」といった症状に働きかけていき、デトックスをサポートしてくれるでしょう。
漢方薬は比較的、副作用が少ないといわれているため、安心して服用できる点もメリットです。そのため、健康作りやデトックスを目的とされる方にも問題なくお使いいただけます。
さらに、健康に気を遣う方の体質改善にも漢方薬はおすすめです。「バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手」という場合でも、漢方薬なら毎日のむだけ。これなら、手間なく続けられますね。
【(c)CoCoKARAnext】
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):血流や水分代謝を促して、からだに溜まった不要物を便と共に外へ排泄してくれます。また、胃腸の熱を取って過剰な食欲を抑えるとともに、脂質の代謝を促しお腹周りの脂肪分解をサポートします。
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):疲れやすく、むくみがちな方水分代謝を促して体内の余分な水を排泄し、むくみを改善します。また、からだの中から温めて胃腸のはたらきを改善し、消化機能を助ける働きもあります。
ただし注意したいのは、漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切だということです。自分の今の状態に合っていない場合は、効果がないだけでなく、副作用の心配もあります。購入の際には、漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談することをおすすめします。
4.巡りの良いからだづくりを始めよう!
また、専門家に相談して、ダイエットをサポートしてくれる漢方薬を取り入れるのもおすすめです。漢方薬の力も借りながら、巡りの良いからだに導いていきましょう。
[文:あんしん漢方]
※この記事は2024年8月29日の再投稿(再編集)記事です
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ