更年期のイライラ「漢方」で解決!穏やかメンタルを保つ秘訣

ココカラネクスト

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 「些細なことでイライラする」「最近なんだか怒りっぽい」という方は、もしかしたら更年期のせいかもしれません。

更年期になると、今まで気にならなかったような些細なことでもイライラしやすく、そんな自分に落ち込んでしまうことありませんか?

そこで、今回は更年期にイライラしやすい理由や、イライラ解消のために取り入れたい漢方薬についてご紹介します。

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1.原因不明のイライラ……それって更年期かも?

イライラは、更年期に見られる代表的な症状のひとつです。その背景には、どのような理由があるのでしょうか。

1‐1.「更年期」とイライラの関係

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更年期のイライラには、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが関与すると考えられています。エストロゲンは、精神の安定をもたらすセロトニンという神経伝達物質を生成するホルモンです。

しかし、年齢を重ねるにつれて、エストロゲンの分泌量は減少するといわれています。その結果、セロトニンが不足し、精神をコントロールしにくくなってしまうのです。
また、ホルモンバランスの変化だけでなく、更年期はライフスタイルの変化も大きいもの。子どもの独立や夫の定年退職、親の介護など、心に負担のかかるライブイベントが発生しやすいのも更年期の特徴です。

これらの変化がストレスとなり、イライラを加速させてしまうと考えられています。

1‐2.更年期は男女関係なく起こる

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更年期は女性特有のものというイメージが強いかもしれませんが、実は男性にも更年期は存在します。

男性の更年期は、男性ホルモンであるテストステロンの分泌減少が原因であると考えられています。女性と同様に、男性も更年期になると、心身にさまざまな不調があらわれやすくなってしまうのです。

一方で、男性の更年期は女性の更年期に比べて認知度が低く、本人も周りも見過ごしやすいので注意が必要です。

2.更年期のイライラには漢方がいい?

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更年期の薬物治療には「ホルモン補充療法」「向精神薬」「漢方薬」が推奨されています。

漢方薬は自然由来の生薬の組み合わせで作られていて、心とからだ全体のバランスを回復させる働きを持つといわれています。そのため、更年期の多様な症状の改善を得意としているのです。

漢方医学には、からだを支える3つの要素である「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という考え方があります。更年期のイライラは、ストレスなどによる「気」の滞りが原因であると考えられています。
また、血液の不足や巡りが悪くなると、全身の栄養状態が悪化し、ストレス耐性の低下を招きやすくなるといわれています。

2‐1.漢方はイライラにどう作用する?
そんな更年期のイライラには、婦人科や心療内科の治療でも使われている漢方薬がおすすめです。

漢方薬は、「気」の巡りをよくしたり、不足しがちな「血」を補ったりすることで、イライラを抑える効果が期待されています。

心とからだ全体にアプローチするため、冷え、太りやすい、良く眠れないなどの複数の症状を同時に改善できると考えられています。

2‐2.イライラなどの情緒不安定に効く漢方薬は?
それでは、更年期のイライラに使われる代表的な漢方薬をご紹介します。

<イライラが気になる方におすすめの漢方薬>
・加味逍遙散(かみしょうようさん):肩凝りやのぼせが気になる方に「血」を補い、「気」の巡りを整える漢方薬です。余分な熱を冷ますことで、のぼせやイライラを抑えます。

・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ):胃腸が弱く、神経がたかぶりやすい方に「気」の巡りを整え、「血」を補う漢方薬です。イライラなどの興奮症状を抑えるほか、更年期障害にも用いられます。

3.更年期の漢方は「体質」と「症状」で選ぶ

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漢方薬は体質改善を目指すものなので、今ある症状だけでなく、不調の根本原因にアプローチすることができるのも特徴です。

また、自然由来の漢方薬はからだに優しく、西洋薬の服用に抵抗がある方でも取り入れやすいでしょう。

ただし、漢方薬を選ぶ際には、自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが何よりも大切です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、思わぬ副作用が起こることもあります。

4.イライラを抑えて自分らしい毎日を

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ホルモンバランスやライフスタイルの変化など、さまざまな原因によって引き起こされるといわれている、更年期のイライラ。

繰り返すイライラには、症状の根本原因にアプローチできる漢方薬を取り入れるのがおすすめです。

ただし、漢方薬は自分に合ったものを選ぶことが重要なので、服用の際は専門家に相談するとよいでしょう。

つらいイライラをはねのけ、自分らしい毎日を取り戻しましょう。

[文:あんしん漢方]

※この記事は2024年8月28日の再投稿(再編集)記事です
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