キヤノンの『PowerShot GOLF』でコースマネジメントが変わる 「記録を残して振り返る」レーザー距離計をコースで徹底解説!

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【キヤノン『PowerShot GOLF』】

桑木野 3月のゴルフフェアの参考出品を見て、今年最も注目していたキヤノンの『PowerShot GOLF』が遂に発売されました。レーザー距離計に新たな付加価値、「トル」(撮る・録る)という独特な機能を掲げての新規参入。日本の光学機器メーカーが新たに提案する距離計を使うと、ゴルフがどのように変わるでしょう。

確かな測距性能を体感

早速、『PowerShot GOLF』を実際にラウンドで試してみました。軽量・コンパクトなのでパンツのポケットに入れてもストレスなくプレーできそうです。

【軽量・コンパクト設計でポケットに入れてもノンストレス】

千葉セントラルゴルフクラブCコース1番ホール。ほぼ真っ直ぐな打ち下ろしのPAR4です。240ヤード付近の吹き流しの左手前と右横の大きなバンカーが効いています。

ポケットからスッと取り出し、まず左バンカーの奥を狙います。電子ビューファインダーは鮮明で、景色が立体的に見えます。続いて右バンカーの手前。測距ボタンを軽く押すと距離が表示されました。とにかく計測が速い。ここまでの一連の動作だけでもノンストレスで十分な高性能レーザー距離計だとわかりました。

ここで試しに『PowerShot GOLF』ならではの「ZOOM」ボタンを使って、380ヤード以上先のピンフラッグを測ってみました。ピンが拡大され、手ブレ補正もされるので、遠くの対象物でも測りやすいということが分かります。

【倍率6倍】

【倍率12倍(デジタルズーム)】

十分なインプットで自信を持って振り抜いたショットは、ドローがかかって吹き流しの左側カート道付近へ。ここでもデジタルズーム機能が活躍。目視で見つけられない遠くのボール位置が確認できたので、移動までに次のショットへの対策を練ることができました。

コースマネジメント力を養う「動画撮影機能」

2打目地点からはグリーン手前に広がるバンカー。グリーンは受けていないので奥も避けたい状況です。①ピンフラッグ、②バンカー越え、③フロントエッジ、④グリーン奥の小山の4か所の距離を把握する必要がありそう。

そこで『PowerShot GOLF』ならではの動画撮影機能を使って記録を残してみました。「REC」ボタンを押し、その時の状況、意図をしゃべりながら4か所の距離を測っていきます。音声と一緒に距離が表示された動画を残すことができるのです。

【左:「ZOOM」ボタン 右:「REC」(動画撮影)ボタン】

これはラウンド後の振り返りに役立ちそうな機能です。競技ゴルファーなら試合前の練習ラウンドで、エンジョイゴルファーならよく行くコースの次回ラウンドに向けて、振り返りながらコースマネジメントを改めて考える最高の素材となるでしょう。

2打目は9番アイアンでグリーン左手前にツーオンしましたが、カップまでは10m以上ありそう。ここでも測距します。14.5ヤード。グリーン上でレーザー距離計を使う人は少ないですが、正確な距離をインプットして体にパッティングの距離感を覚えさせる効果は大きいので、是非グリーン上でも使ってほしいです。

正確な距離を把握して打ったパッティングはあと一筋で入らずでしたが、パーで上がることができました。

レーザー距離計として、十分なフルパッケージ機能に加えて、「距離を記録して振り返る」という新発想の付加価値を加えた『PowerShot GOLF』。

技術レベル問わず、使いながらいろいろな楽しみ方ができそうです。特に、「ゴルフの前の日は楽しみで寝られない」というゴルファーは新しいワクワクを手にすることができるでしょう。

【動画】『PowerShot GOLF』をくわっきーがコースで徹底解説

『PowerShot GOLF』をゴルフ場で使いながらラウンドしてみました。是非動画で観てみてください!

くわっきーが語る『PowerShot GOLF』の特徴

■高性能測距機能
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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