きゅうりの栄養素とメリット。低カロリーだからダイエットにいい?冷凍保存できる?マッスルデリ管理栄養士が解説

MELOS -メロス-
 体を鍛えている筋トレ民も、細くなりたいダイエット民も、時には食べすぎ、飲みすぎることもあるでしょう。どうやったらリカバリーできるのか。ボディメイクを食事面からサポートする「Muscle Deli(マッスルデリ)」の管理栄養士・瀧川みなみさんに、よくあるギモンを聞いてみました。

 夏野菜としても人気の「きゅうり」。よく「栄養がない」などと言われていますが、本当でしょうか? きゅうりの栄養と食べるメリットを改めてチェックしていきましょう。また、低カロリーのためダイエット食材としてもよく活用されますが、きゅうりダイエットのメリット・デメリットも見ていきます。

【MELOS】

Q.きゅうりをよく食べるのですが、「世界一栄養がない野菜」というウワサを聞きました。きゅうりには栄養が少ないのでしょうか?きゅうりダイエットも始めようかと思っているのですが……。

A.きゅうりは「もっともカロリーが低い果実」というだけで、それ以外は当てはまりません。
 まずは、一般的なきゅうり100gあたりの栄養成分から見てみましょう。比較のために、スーパーで通年手に入る他の野菜についても栄養成分を掲載します。

文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』より 【MELOS】

 きゅうりの95%は水分と言われています。上表からも分かる通り、きゅうりは野菜のなかでも重量あたりのカロリーが低いのが特徴です。しかし、それに対してカリウムは他の野菜と同程度のカリウムが含まれていたり、食物繊維なども摂取できる点を考えると、「栄養がない」という一言で片付けるのは難しいかと思います。

 実際、きゅうりは”Least calorific fruit(もっともカロリーが低い果実)”としてギネス世界記録に登録されています。ただしそれは重量あたりのエネルギーが低いという点においてであり、それ以外の項目については当てはまりません。

きゅうりを食べるメリットとは
 きゅうりを食べて健康増進するというものではありませんが、きゅうりに含まれるカリウムを摂取することで体内の余分な塩分の排出を促したり、食物繊維は腸内環境を整えることにも寄与します。夏の時期は、食べることによってきゅうりの水分摂取により体のほてりを軽減するお手伝いもしてくれます。

 美容の観点からは、低脂質のため、たくさん摂ってもニキビなど肌荒れの原因になりにくいことが挙げられます。

 ダイエット面では、カロリーが低いためダイエット期間中でも量を気にせず食べられるのがうれしいポイントですね。パリパリとした食感もあるため、ある程度食べごたえも感じられるのではないでしょうか。

おいしいきゅうりの見分け方
 きゅうりの旬は夏です。おいしい(新鮮な)きゅうりの見分け方は、表面にハリ・ツヤがある、太さが均一、ヘタがみずみずしい、緑色が濃い、イボが固くしっかりしているものです。

きゅうりの保存方法
 きゅうりの保存方法について、乾燥・低温を避けるのが基本です。早めに食べきるのがベストですが、保存する場合は常温ではなく、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。

 きゅうりは冷凍保存可能です。1本ずつよく洗い、水分をしっかり拭き取ってラップをして冷凍庫で保管しましょう。使用する場合は流水解凍し、包丁で切れる硬さまで半解凍できたら、お好みの形状にカットして調理してください。解凍時に水分はある程度抜けるため、塩もみが必要な料理のときは時短になります。
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