目下リーグトップの奪三振数。今井達也の圧倒的な球威をデータで見る
埼玉西武ライオンズ・今井達也投手 【©パーソル パ・リーグTV】
今季は安定感を増したマウンドさばきに
今井達也投手 年度別投手成績 【©データスタジアム】
パでは今井投手だけ。先発投手として異質な投球スタイルに変化
今井達也投手 球種別投球割合 【©データスタジアム】
こうした配球の変化によって、平均球速152.9km/hのストレートと、決め球であるスライダーの2球種で投球の9割近くを占めることとなった。投球割合が40%を超える2つの球種で投球を組み立てる先発投手は、パ・リーグで今井投手のみ(10イニング以上の投手)となっており、異質な配球であることが分かるだろう。まるでリリーフピッチャーのような投球スタイルで、先発ローテーションをこなしているのだ。
狙われてもバットに当たらない圧倒的な球威
2024年パ・リーグ先発投手Whiff%ランキング 【 ©データスタジアム】
試合後半にピークを迎える球威
今井達也投手 対戦順数別・奪三振割合 【 ©データスタジアム】
ここで繰り返しになるが、今井投手の投球はそのほとんどがストレートとスライダーで構成されている。3巡目ともなると相手打者も当然それぞれのボールの軌道を打席で体感して迎えているはずで、今井投手の投球は打者の感覚を超越する球威やキレがあるということだろう。球威が試合後半で衰えないどころか、むしろ尻上がりにピークを迎えている点は驚異的である。
2ストライクの打席のうち、半分は三振でアウト
2024年パ・リーグ先発投手2ストライク時の奪三振割合 【 ©データスタジアム】
かねてより奪三振数へのこだわりを見せてきた今井達也投手。現在の奪三振数149個はリーグトップに立っており、最多奪三振のタイトルも視界に捉えていると言っていい。残すところ1カ月程度となったレギュラーシーズン、150km/hを超える剛速球と切れ味鋭いスライダーの両牙で三振の山を築き、自身初となるタイトルの獲得を期待したい。
※文章、表中の数字はすべて2024年8月29日終了時点
文・データスタジアム
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