サッカー元日本代表・槙野智章さんに聞く、“トップアスリート”になる条件
【MELOS】
現役時代に「身体がキツいときほど筋トレをする」と豪語した槙野さんが、少年時代から心がけてきたこと、現役を引退した今も続けていることなど、トップアスリートになるために必要不可欠だったトレーニングや生活習慣について、お話をお聞きしました。
睡眠・食事・運動。大切な要素はこの3つ
大切なのは「睡眠・食事・運動」の3つ。現役中はもちろん、引退してからは一層、この3つに心を配った生活をしています。
現役中はある意味、ラクでした。というのも契約書にサインをした瞬間から、その後数年のスケジュールが決まっているので、その流れに沿って自分ができること、やるべきことをすればよかったんです。
明日は何時から練習がある、いつどこで試合がある、遠征に行くのはこの日……って計画されているので、練習前には朝ごはんをしっかり食べる、練習が終わったら試合に向けて再度トレーニングを行うなど、当たり前のようにルーティーンに組み込んでいましたから。
でも、引退したらそうじゃない。仕事の合間にトレーニングを組み込み、自分で全て管理しなければならない。睡眠は何時間必要か、食事内容をどうするか、どうやって体を整えていくか――健康に関する意識は、現役以上に今のほうが強いですね。
僕自身、今もとくに気を遣っているのが「睡眠」です。オーダーマットレスや枕を使うのはもちろん、掛け布団の重さにもこだわり、ほんのわずかな光も入らない暗闇の中で休み、質の良い睡眠をとるよう心掛けています。
【MELOS】
これを言うと多くの方に驚かれるんですが、僕、小学生から中学2年生まで、背の順で整列する際、1番前だったんですよ。でも、サッカーで強くなりたくて、この小柄な体格をどうしたらプレーで活かせるのか、そればかり考えていました。
サンフレッチェ広島のジュニアユースに入ったとき、チームが栄養学習を始め、その講義を親とともに受けさせてくれたことがきっかけとなり、肉体改造に専念。練習後にどういったものを食べればいいか、どういうトレーニングをすれば体が大きくなるか、そうしたことを教えていただき、プロになる基礎を作ることができたと思います。
―フィジカル面で、鍛えておいてよかったと感じた場所は?
お尻です。もう、ダントツでお尻。ここを鍛えることで、瞬発力が上がります。
ただ、お尻を鍛えるのってすごく難しくて。少しでもフォームが誤っていると、違うところに刺激がいって、お尻自体が鍛えられていない、なんてこともあるんです。
実は僕もそうして誤っていた一人。お尻を鍛えているつもりなのに、全然効かないなぁ、楽勝だなぁ、なんて思っていたら、実は腿のトレーニングになっていた、なんてこともありました。
【MELOS】
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