男性ホルモン「テストステロン」とは。多いとどんなメリットがある?少ない場合のデメリット

MELOS -メロス-
筋トレをすれば増えるとか、モテるだとか、男性らしい魅力を追求するときに耳にする「テストステロン」。

この男性ホルモンについて、そもそも一体なんなのか、多いとどんなメリットがあるのか。なかざわ腎泌尿器科クリニック院長・中澤佑介先生監修の以下記事より、一部抜粋してお届けします。

【MELOS】

テストステロンとは何か

テストステロンは、男性と女性の両方に存在する性ホルモンの一種で、とくに男性で主に見られます。

精子の生産、性的特徴の発現、筋肉の成長、骨密度の維持、赤血球の生産など、さまざまな生理学的機能に影響を与える重要なホルモンです。

男性睾丸と女性の卵巣で生成されますが、男性ではより多く生成され、血中濃度も高いです。

テストステロンのおもな働き

テストステロンは、以下の働きをします。

・性的特徴の発現:男性の第二次性徴を促進し、声の低音化、筋肉の発達、体毛の増加などを引き起こします
・精子の生産:精子の生成と維持に必要です
・筋肉質の維持:筋肉の成長と強化に寄与します
・骨密度の維持:健康な骨の形成と維持に影響を与え、骨折リスクを低減します
・赤血球の生産:赤血球の生成に関与し、貧血の予防に寄与します

中でも、男性に与える影響は以下の通りです。

・性的特徴の形成と維持
・精子の生産
・筋肉の成長と力強さ
・性欲の調整
・骨密度の維持

テストステロンが多いとどんなメリットがある?

テストステロン濃度が正常範囲内にあると、以下のようなメリットが考えられます。

筋肉増加:筋肉の成長と強化が促進され、体力とパフォーマンスが向上します
骨密度の増加:骨がより強化され、骨折リスクが低減します
男性機能:男性機能と性欲が正常に維持され、勃起不全のリスクが低くなります
心血管健康:心臓血管系にも良い影響を与え、冠動脈疾患のリスクが低くなることがあります

テストステロンが低下すると何が起こる?

では、テストステロンが低下すると、どんなデメリットがあるのでしょうか。

性的機能の低下
勃起不全や性欲の低下が起こることがあります。

筋肉量の減少
筋肉の減少と、それに伴う筋力の低下が現れることがあります。

骨密度の低下
骨折リスクが増加する可能性があります。

疲れやすくなる
疲労感やエネルギー不足が現れることがあります。

心血管リスク
心血管系の問題のリスクが増加する可能性があります。

テストステロンと男性更年期障害の関連性

男性の更年期障害は、テストステロンが加齢によって自然と減ることで起きてくるさまざまな症状を指します。

先述の通り、男性機能の低下、エネルギー低下、イライラ、うつ症状などが現れることがあります。しかし、女性の更年期とは異なり、男性更年期障害は生殖機能が完全に停止するわけではありません。

【MELOS】

テストステロンは増やせるの?

運動はテストステロン濃度を向上させる方法のひとつです。なかでも、重量を使ったレジスタンス運動は、テストステロンを増加させるのに効果的でしょう。

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