なぜ便はくさくなる?匂いを抑えたい人がやるべき対策5つ
便は何でできている? 水分8割、固形物2割
その他、1/3が腸壁から剥がれた粘膜で、あとの1/3が腸内細菌です。
わずか1g(乾燥ベース)の便に、約1兆個の腸内細菌が含まれているといわれています。
なぜ便はくさくなる?
便のにおいに影響を与えるのが腸内細菌です。
腸内細菌には善玉菌、日和見菌、悪玉菌があり、悪玉菌は肉などのたんぱく質や脂質をエサとして好み、おなかの中で分解するときにイヤなにおいを放つ物質を作ります。
食生活がお肉や油っこいものに偏り、悪玉菌が増えて腸内細菌のバランスが崩れると、便のイヤなにおいが強くなります。
腸の働きが低下しているから
さらに、腸の働きが低下すると、身体のにおいにも影響が及ぶといわれています。
便秘で腸内にたまった有毒ガス(インド-ルやスカトールなど)が血液中に吸収され、有毒ガスは体内を巡り、毛穴などから放出されるのです。
便の匂いを臭くしたくない人へ! 対策ポイント3つ
朝起きて水を飲む、朝食を食べるなど、腸に刺激を与えることで便意を促すきっかけになります。
とくに、水溶性食物繊維は便をやわらかくしたり、有害物質を吸着する働きがあるため、意識して食べるのがおすすめです。
<水溶性食物繊維を多く含む代表的な食品>
ニンニク、ごぼう、山芋、オクラ、芽キャベツ、アボカド、インゲン豆・大豆などの 豆類、きのこ類、さつまいも、大根など
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水分不足になると腸の内容物が腸内を通過しづらくなったり便が硬くなります。便の約8割は水分でできているため、こまめに水分を摂ることで便の状態を整えましょう。
3. 乳酸菌などのプロバイオティクスを摂取する
腸内フローラを整える(=腸活)ために大切なのは、善玉菌を増やすものを積極的に摂ることです。
善⽟菌を増やすには、善⽟菌を含むもの(プロバイオティクス)と、合わせて善⽟菌のエサとなるもの(プレバイオティクス※)を毎日の食事に取り入れることが効果的です。
※身体に良い善玉菌を含むものをプロバイオティクス、その善玉菌の栄養源となるものをプレバイオティクス、そして両方を合わせて摂ることをシンバイオティクスと呼びます。
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腸を動かすためにお腹の筋肉はとても大切です。お腹まわりには、横隔膜・腹横筋・腹斜筋・ 腹直筋があり、これらを動かすことで腸のぜん動運動は促されます。
エクササイズや腸もみマッサージで腸の動きを活発にしましょう。これらの筋肉は体幹の一部でもあるため姿勢改善にもおすすめです。
5.「排便日誌」をつけ、習慣化する
「時間がない」「便意がない」などの理由で、朝トイレに行かない人も少なくないのでは。便意がなくても、決まった時間に行くことが大切。毎朝のトイレが日課になるように習慣づけましょう。
また、排便状態を把握するのにおすすめなのが排便日誌。回数や時間、便の硬さ、におい、また食事や水分量、服薬状況などを記入することで、身体の変化にいち早く気づくことができます。
教えてくれたのは
小林 暁子(こばやし あきこ)先生
順天堂大学医学部卒業。順天堂大学総合診療科・女性専門外来での診療経験をもとに、便秘外来、内科、皮膚科、女性専門外来のクリニックを都内に開業。特に便秘外来は人気で、現在まで1万5000人を超える便秘に悩む患者の治療に当たっている
<Edit:編集部>
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