納豆に「お酢」を混ぜると、どんな効果がある?管理栄養士監修

MELOS -メロス-
納豆にお酢をくわえると、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。どちらも発酵食品で健康によさそうなイメージがありますよね。

酢+納豆で期待できるうれしい効果を、健康食育シニアマスターであんしん漢方管理栄養士の小原水月さんが解説します。

【MELOS】

糖質・脂質の吸収を抑制する

納豆に含まれる食物繊維は糖と一緒に摂ると吸収が穏やかになり、血糖値の急上昇を抑えるのに効果的です。また、食物繊維は余剰な脂質を吸着して排出する働きもあります。

さらに、酢には食後血糖値の上昇を穏やかにするとの論文もあります(※)。

(※)遠藤美智子・松岡 孝,食酢の食後血糖上昇抑制効果

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鉄分やカルシウムの吸収率がアップする

酢に含まれるクエン酸は、鉄やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルの吸収を助ける働きがあります。

食べ物に含まれる栄養素は、「食べた=吸収した」ではありません。ミネラルは吸収率が25%〜30%といわれており、意識的に摂るだけでなく、より多く吸収できるようにすることも重要です。

納豆に酢を加えることで、納豆に含まれるミネラルの吸収率のアップが期待できます。

腸内環境を整え、便通や肌荒れを改善する

納豆に含まれる食物繊維は以下の働きをしてくれます。

・腸管を刺激してぜん動運動を促したり、便のカサを増やしたりすることで排便をサポート
・腸内の善玉菌に働きかけ腸内環境を改善し、便の腐敗を防ぐ


ちなみに、酢にも善玉菌を増やす働きがあります。

善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑えて腸の活動を活発にさせる働きをもっています。善玉菌を増やすことで腸内環境が整い、便通が改善されるのです。
また、腸内環境が悪いと腸内で有害物質が発生しやすくなり、血液を介して肌まで届けられ、肌荒れの原因になる場合があります。

納豆に含まれる食物繊維のおかげで腸内環境が改善すると、結果的に肌質の改善も期待できるというわけです。

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