久保はフル出場、レアル・ソシエダはA・マドリーに0−2で敗れる

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

ラリーガ6位フィニッシュでで来季EL出場権を獲得

 ラ・リーガ最終節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにアトレティコ・デ・マドリーを迎えた。25年前の両チームのサポーター同士の衝突によりラ・レアルサポーターのアイトール・サバレタ氏が命を落としたことで両クラブ間には大きな遺恨が生まれた。レアレ・アレナの南スタンドには彼の名が冠され、クラブの歴史の一部としてサポーターの象徴的存在となっている。前節、来季EL出場権をかけたレアル・ベティスとの直接対決に勝利し、5季連続での欧州での戦いを確実なもにしたラ・レアルは本拠地での勝利で今季を締め括りたい。

 好調ベッカーを最前線に配し、左右にバレネチェア、久保が構える3トップを形成した攻撃陣、久保の見せ場は7分、トゥリエンテスのパスを受けた久保がタッチライン際から右足クロスを上げるが味方の頭にはうまく合わない。直後の9分、M・ジョレンテのグラウンダーのクロスを逆サイドのS・リノが決めあっさり先制を許してしまう。まずは同点弾を目指す、ラ・レアルは司令塔ブライス・メンデスを中心にA・マドリーのゴールに迫るが1点が遠い。

 久保は得意の右サイドでのドリブルでは相手DFのファウルを誘発し続け、中央でも好機を演出していく。前半終盤にはA・マドリーの激しい守備から得たFKのチャンスが続くが、GKオブラクを中心とした壁を崩すことができない。前半終了のホイッスル間際にはM・ジョレンテの強烈なミドルシュートをレミロが横っ飛びでセーブ。ラ・リーガ最優秀GK賞を争う守護神が後半へ望みをつなぐ。

 後半に入ってもラ・レアルの攻勢は続く。キレの良さを見せる久保は61分、自らドリブルでゴールへと迫り、オブラクを強襲する左足のシュートを放つ。76分には左サイドのベッカーからの折り返しへ逆サイドで待ち構えるが、寸前のところでクリアされてしまう。好機はあれど同点弾を決めることができないラ・レアル。試合終了間際の93分に、カウンターからレイニルドに得点を許し、万事休す。

 ラ・レアルはこの試合で2023/24シーズンの公式戦の全ての日程を終了。勝利で最終節を終えることはできなかったが、試合後にはサポーターと共に、選手、クラブスタッフの家族もピッチへと姿を現し、5季連続の欧州大会出場を祝った。チームは東京へと向かい29日の東京ヴェルディとの親善試合に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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