横浜FMの守護神ポープ・ウィリアム、不屈の源流 ACL決勝第2戦へ決意「次は必ず僕が勝たせたい」

エルゴラッソ

横浜FMに関わる人たちのために

ACL決勝第1戦を2-1で制した横浜FM。敵地での第2戦に向けて、ポープは「何としてでもこのタイトルを勝ち獲りたい」と語る 【写真:つのだよしお/アフロ】

――5月11日のACL決勝第1戦のアルアイン戦(2-1で勝利)はコロナ禍以降、ホーム最高の観客数となる53,704人の後押しを受け、最高の雰囲気の中での逆転劇でした。

 チャントを歌ってチームバスを出迎えてくれて、スタジアムに入るときも常に応援の声が聞こえ、鳥肌が立ちました。アップ中にクラブが作ってくれた映像を観たときにも鳥肌が立ちました。いつもより少し長く客席に目を向けていたのですが、この大きな舞台に自分が立つことをとても不思議に感じたのを覚えています。そして、いつもとは少し心の持ちようを変えて臨みました。

 この舞台にたどり着くまでに、ファン・サポーターの皆さんをはじめ、シゲさん(松永成立GKコーチ)やテツさん(榎本哲也アシスタントGKコーチ)、キーボー(喜田拓也)、(飯倉)大樹くん、(水沼)宏太くんなど、多くの方々がこのクラブに関わり、携わってきました。自分のためというより、そういった方のためにタイトルを獲りたいと思えたので、「今日はその人たちのためにプレーしよう」と心に決めました。

 何よりも、僕が思っている以上にクラブやクラブに携わるすべての方が、このタイトルを欲しいのだなと感じました。だからこそ、もっと自分の力で何とかしたかったです。次は必ず僕が勝たせたい。その気持ちはすごくあります。おそらく、このクラブに来るのにふさわしいレベルの選手は僕以外にもたくさんいます。その中で自分を信じてオファーをくれ、獲得してくれた方たちの期待に応えたい。簡単に獲れるタイトルではありませんが、そういった人たちのためにプレーしたいと思っています。

――第2戦は敵地での戦いとなります。初めての西地区への遠征となり、中東はこれまでのアウェーとも雰囲気が違います。どのような意識をもって臨みますか。

 第1戦を勝って迎えられるのはすごく大きいですが、2試合トータルでの勝負なので、アドバンテージがスキになってはいけません。暑さもあり、今まで体感したことのない独特の雰囲気が待っていると思うので、常にフラットな状態で、いい準備をして臨みます。

 難しいゲームになることは間違いありません。それを楽しめるぐらい、一人ひとりが心と体の準備をできるかが大事になってきます。何としてでもこのタイトルを勝ち獲りたいと思います。僕はまだ(横浜FMに)きて数カ月ですが、新たな歴史の一つになれるので、そんな幸せなことはありません。

――もちろん、多くのファン・サポーターが現地に駆けつけてくれると思いますが、無料放送となるDAZNで応援してくださる方もたくさんいます。日本を代表して戦う姿を多くの方に観てもらえるチャンスでもありますね。

 僕たちがどのような姿勢で戦い、どのようなプレーを見せるかで皆さんの印象がすごく変わると思います。アジアのレベルが高くなる中、 日本を代表して優勝まであと一歩までこられたのは多くの方の思いや支えがあったからこそだと感じています。自分のすべてをかけ、死ぬ気で戦います。皆さんの願いや思いは間違いなく僕たちに届くので、応援のほどよろしくお願いします。

ACL決勝第2戦(5月25日25時)

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今回のポープ・ウィリアム選手のインタビュー全文は『エルゴラ+』(サッカー新聞『エル・ゴラッソ』電子版) の「横浜FM版(マイクラブ版)」にて掲載! 5月23日(木)夜より配信開始。

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著者プロフィール

サッカー新聞エル・ゴラッソ。通称エルゴラ。国内外の最新サッカーニュースを日本代表の番記者、J1・J2全40クラブの番記者、海外在住記者が、独自の現地取材をもとに、いち早くお届けします。

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