2位争いの天王山。正念場のバルセロナ、CL王手のジローナに雪辱なるか
【(C)LaLiga】
既にクラブ史上初のヨーロッパ進出を決めているジローナは、前節ラスパルマス戦で久々にアウェーでの勝利を手にし、目指すチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく前進。残る5試合であと1勝すれば4位以内が確定する。
一方のバルセロナはレアル・マドリーとのエル・クラシコ敗戦によるショックを引きずりながらも、前節バレンシア戦は4ー2で逆転勝利。レアル・マドリーとの勝ち点11差を覆すことは難しいものの、スーペルコパ・デ・エスパーニャの出場権を伴う2位の座を死守すべく、3位ジローナとの直接対決に臨もうとしている。
ジローナは前節ラスパルマス戦を2ー0で制し、5連敗中だったアウェーで久々の勝利を挙げた 【(C)LaLiga】
前節バレンシア戦ではロベルト・レバンドフスキが今季初のハットトリックを達成し、4ー2で競り勝つ立役者に 【(C)LaLiga】
2月、3月は調子を落とし、8試合で4敗を喫する苦しい時期を過ごしたが、ここまで13勝2分1敗と圧倒してきたホームでの強さを支えにトップ3の座を維持。前節終了時点で5位アスレティック・クルブとの差を13ポイントに広げ、今節にもチャンピオンズリーグ出場権の獲得を決められるところまでたどり着いた。3日(金)にアスレティックがヘタフェに敗れれば、その時点でジローナの4位以内は確定。そうでなければ、ホームにバルセロナを迎え撃つ大一番で史上初の快挙を決めるチャンスが巡ってくる。
ジローナは第32節カディス戦の勝利により6位以内が確定。初のヨーロッパ進出を決めた 【(C)LaLiga】
ここまでホームでは13勝2分1敗と、圧倒的な強さを保っている 【(C)LaLiga】
今季のバルセロナは浮き沈みの激しい1年を過ごしてきた。第10節まで無敗を保つ安定したスタートを切ったものの、ジローナに敗れた昨年12月の第16節で4位まで後退。年明け以降は再び持ち直し、9戦負けなしを維持して首位レアル・マドリーとの勝ち点8差を保っていたが、天王山となったサンティアゴ・ベルナベウでのエル・クラシコは2ー3で惜敗。この時点で逆転優勝の望みは実質的に潰えた。
その数日後、シャビ・エルナンデス監督は今季限りで退任する意向を撤回し、2025年まで結んだ契約を全うすることを明言した。「このプロジェクトはまだ志半ば。われわれは勝者になれると思っている」と語った指揮官と共に、選手たちはベストな形でシーズンを終えるべく士気を高めている。
第32節のエル・クラシコではラミン・ヤマルが孤軍奮闘するも、2ー3で惜敗。逆転優勝の望みは実質的に潰えた 【(C)LaLiga】
クラシコ敗戦の4日後、バルセロナはシャビ監督の続投を発表した 【© FC Barcelona】
カタルーニャの地方都市ジローナの人々にとって、カタルーニャの象徴的存在であるビッグクラブ、バルセロナとのホームゲームはシーズンで最も重要な一戦だ。その試合で初のチャンピオンズリーグ出場を決めることになれば、クラブ史上最高のシーズンに華を添えることになる。一方のバルセロナにとって今回のダービーは、2位を死守する上での重要な一戦であるだけでなく、ホームで惨敗した前回対戦の雪辱戦という意味合いも持つ。6ゴールが飛び交った前回対戦に続き、今回も見応えのある攻め合いが見られることを期待したい。
エスタディ・オリンピクで行われた16節の対戦はジローナが4ー2で制した。バルセロナは敵地での雪辱なるか 【(C)LaLiga】
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