“名手”市原弘大の即効レッスン ②ドライバーショットの飛距離アップ"続編"
まずは、この力みを取り、下半身→体幹周り→腕の順に体を動かす準備をしておきましょう。手っ取り早いのは、畑岡奈紗プロも行っているその場でのジャンプです。余計な力が自然と抜けてきます。その場合、高く飛ぶ必要はありません。爪先が地面から離れる程度で十分です。それが難しいなら、肩を上げて下げるだけでも構いません。
ただし、ジャンプは応急処置であり、普段から下半身を使ったスイングを意識することが大切です。単純にクラブを振るだけでは、自分が下半身を使えているかどうか分からない人もいるでしょう。ましてや、ボールを打つとなると、クラブヘッドをボールに当てることに集中するので、余計に分からなくなります。そこで、今回はクラブを持たずに行うドリルを紹介しましょう。
練習場で行う場合は、ボールが入ったカゴを両手で持ち、アドレスの形を作ります。そのままバックスイングを行い、胸の高さぐらいまで上げたら、
ボールの入ったカゴを両手で持ち、胸の高さまでバックスイングを行う 【スポニチ】
体全体を使ってボールの入ったカゴを胸の高さまで振り抜く 【スポニチ】
下半身の使い方を理解したら、クラブを持ったドリルを行いましょう。これは練習場でも自宅でもできますが、最初に重いクラブで素振りを行います。練習用のバットでもいいですし、練習器具でもOKです。それらがないときは、クラブを2本持った素振りでも構いません。5、6回、体全体を使ってゆっくりと大きめのスイングをしたら、今度は軽めのクラブに持ち替えて素振りを行います。
おそらく先程とは比較できないほどのスピードでスイングできるはずです。これは、ヘッドスピードを上げるための練習になります。
ラウンド中に行う場合は、1Wを逆さに持ってスイングしましょう。
ドライバーを逆さに持ってスイングしよう 【スポニチ】
(取材協力=千葉・北谷津ゴルフガーデン)
◇市原 弘大(いちはら・こうだい)1982年(昭57)5月29日生まれ、東京都出身の41歳。3歳からゴルフを始め、埼玉平成高時代には日本ジュニア優勝。01年にプロ転向し18年ツアー選手権森ビル杯でツアー初優勝。同年ダンロップ・フェニックスで2勝目を挙げている。1メートル71、78キロ。
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