【ラグビー/NTTリーグワン】いざ、伝統の“府中ダービー”。 若き10番の伸びシロが、優勝の道標となる<東京サントリーサンゴリアス>

東京サントリーサンゴリアス 高本選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

ディビジョン1のリーグ戦は残り2節。プレーオフトーナメント進出が決まった東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)だが、順位はまだ2位から4位まで、変動する可能性があるだけに気を緩める余裕はない。しかも、4月27日の第15節は、2位の東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)との直接対決。ともに府中市にホストエリアを構える“府中ダービー”だ。

第2節で戦った際は19対26で敗戦。伝統の“府中ダービー”で連敗を喫するわけにはいかない。しかも、このまま2位と3位でリーグ戦を終えれば、プレーオフトーナメント準決勝でも相まみえることになる。“4強対決前哨戦”としても、まさに大一番だ。

緊迫度が増す要因が幾重にも重ねられる中、「僕はまだまだ“府中ダービー”の重みを感じ取れていないのですが、チームメートやスタッフみんなのテンションの高まり具合を見ると、感じるものがあります」と語るのは、今季がルーキーイヤーの髙本幹也だ。

今季はここまで全試合でスタメン出場。“府中ダービー”デビューとなった第2節のBL東京戦では、ニュージーランド代表の世界的10番リッチー・モウンガと対峙した。試合後には「余裕が違うというか、一つひとつのプレーにプレッシャーを感じました」と語っていたが、こうした日々の経験値が現在進行形で自身の成長につながっているという。

「毎週チーム内での競争があるので、緩める日が1日もない状況が成長につながっています。また、試合に出て、そこで出た課題や通用した部分をしっかり振り返ることでも成長できているのかなと感じます」

司令塔として攻撃面のタクトを振るだけでなく、ディフェンス面でも自らの課題を見出し、成長のための準備を重ねている。

「リーグワンはフィジカルが強いリーグなので、10番の日本人は狙われやすい。チームの穴にならないよう、守備への意識は変わりました。いまは相手を倒そうというよりも、いかにゲインライン上で止めるか。その部分をディフェンスコーチや先輩の中村亮土さんに日々教えてもらっています」

成長し続ける若き司令塔が伝統の一戦でどんな姿を見せるのか。髙 本の伸びシロはそのまま、東京SGが優勝に近づく道標となる。

(オグマナオト)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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