スマホの使いすぎに気を付けよう!デジタルとアナログのバランスをほどよく保つ「脳の健康のための習慣」とは

ココカラネクスト

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 最近、生活に欠かせないスマホの使いすぎが原因で、脳に異常をきたす人が増えているという指摘が、医師や研究者の間で相次いでいます。スマホに依存すると30~50代の働き盛りでも、もの忘れが激しくなり判断力や意欲も低下が起こります。スマホによる「認知機能の低下」、「脳過労」とも呼ばれています

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「脳過労」の症状とは?

脳過労とは、脳の使いすぎによって機能低下した状態のこと。

その原因はさまざまですが、スマホも使いすぎると、脳過労につながる可能性があります。

スマホを見ていると、小さな画面の中にたくさんの色や光、文字、映像などがあり、一度に大量の視覚情報が飛び込んでくるので脳は高速でそれを処理しなければならず、それが過剰になると、疲れがたまる一因になります。

スマホの使い過ぎが習慣化すると、情報のインプットが多すぎて「脳疲労」の状態に陥り、脳の情報処理の機能の低下がしてしまいます。

人間は前「前頭前野」という部分で情報を処理していますが、大きく分けて

①浅く考える機能
②深く考える機能
③ぼんやりと考える機能の3つがあります。

絶えずスマホを見て情報をインプットしていると①の浅く考え機能ばかりを使うことになり、脳はへとへとに疲れてしまうのです。

一方、②③の機能は使われずにフリーズしてしまいます。

③のぼんやりと考える行動の時に情報の整理や分析を行ったり、人間の本質にかかわる思考を培っているとかんがえられています。この機能がフリーズしてしまうと、自分を客観的にみれなくなり、楽なほうに流されやすくなります。

そのため脳が疲れているほどスマホの使用時間は長くなり、依存度も高くなり、さらに疲れるという悪循環に陥ってしまいます。

確認しておきたい、脳過労のセルフチェック項目

●ネットサーフィンをダラダラと続けてしまう
●ゲームをダラダラと続けてしまう
●単純ミスが多い
●ネット広告の商品を衝動買いしてしまう
●イライラしやすい
●少し前に聞いたことを思い出せない

当てはまるものはありましたか?

人間の脳が特に疲れやすいのは「マルチタスク」をしているとき。つまり、複数の作業を同時にこなすことです。マルチタスクというと、「複数のタスクを同時に進めている」というイメージを持つかもしれませんが、実際は、脳は複数のタスクを同時にこなすことはできません。現実には同時進行ではなく、脳は一つ一つの作業を細かく分け、高速で切り替えながら処理しているのです。こうした繰り返しは脳にとって負担となります。

デジタルとアナログのバランスをほどよく保つ「脳の健康のための習慣」

●ボーッとする時間をつくる
1日5分でもよいので何もせずボーッとしましょう。難しい場合は、ぶらぶら散歩したり、何も考えずに体を動かすのも有効。

●しっかりアウトプットする
アウトプットするということは、自分の中で一度情報を整理すること。
スマホを使う時も「◯◯について調べる」などしっかり目的をもって利用しましょう。

●「手間のかかる方法」を選ぶ
メールではなく、あえて手書きで手紙を書くなど、時々でよいので日常生活の中で自分の手足を動かして行う方法を取り入れるようにしましょう。

●本は本屋へ買いに行く
ネットではなく店に行って購入するなど「リアルな質感」を伴った行為が大事。
レストラン選びもグルメサイトに頼らず、自分の勘や嗅覚を頼りに探してみましょう。

●脳によい栄養素を摂る
良質なタンパク質、ビタミンB群、鉄、オメガ3系の脂質(DHAやEPA)を食事でバランスよく摂りましょう。
サプリメントやドリンク剤などで補給するのも手。

●睡眠を大切にする
睡眠中は、疲労物質を代謝したり脳細胞を修復したりといったメンテナンス作業が行われています。どんなに忙しくても睡眠の確保を最優先にしましょう。

●ボーッとする
遠くの緑がゆれる様子、焚き火や川のせせらぎ、木々のざわめきなど自然のノイズを見聞きしながら、ボーッとしてみましょう。こうしたノイズは人をリラックスさせる効果があります。

忙しい毎日の中で、少しデジタル・デトックスの時間を持つことが、脳の健やかさにつながります。

ぜひ、できるところから試してみてくださいね。

[文:meilong スタッフ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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