ミルコ&ホーク、短距離ダート新王者へ負けられない一戦! 高知唯一のダートグレード重賞・3.26黒船賞を展望

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4歳牝馬レディフォースに未知の魅力

 ほか、JRA所属で面白い1頭がマルモリスペシャル。ダートグレード競走初挑戦となった前走の兵庫ゴールドトロフィーでは後方から鋭く差し込み、サンライズホークから0秒2差の4着に善戦した。脚質的に展開待ちではあるものの、少しでもハイペースになって前が止まれば一気に出番がやってくる。昨年のJRA賞最多勝利新人騎手、田口貫太の思い切った騎乗にも期待だ。

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 もう1頭のJRA所属、4歳牝馬のレディフォースは今回がオープン昇級初戦にして重賞初挑戦ではあるが、デビューから6戦[4-0-1-1]と全く底を見せていない勝ち上がり。半兄に国際GIIのUAEダービー3着馬ゴールデンバローズを持つ血統からも、新たな砂のスター牝馬候補が登場したのではないかとワクワクさせる逸材だ。先に挙げた馬たちとは違い、レディフォースは今回がサンライズホークと初対戦という未知の魅力もある。一発逆転ならむしろこちらなのかもしれない。

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地元期待のヘルシャフト、モダスオペランディ

 一方、地方所属馬で一番の期待は地元・高知のヘルシャフトだろう。JRAでデビューし、3歳時には後にJRA最優秀ダートホースにも輝いたテーオーケインズを破ってOP特別の伏竜ステークスを勝った実績を持つ馬だ。その後、兵庫を経て2022年10月に高知に転籍。以降、当地では16戦12勝という破格の戦績を残してきた。特に今年に入ってからの3戦が特筆もので2着馬に4馬身、5馬身、5馬身差をつけての重賞2勝を含む3連勝。7歳にして最盛期を迎えた印象だ。

 ポイントはやはり久々の対戦となるJRA重賞クラスとの力比較。ただ、それに関しても伏竜Sで見せたポテンシャルを考えれば十分にやれていい。地方トップジョッキーの一人、吉原寛人騎手とのコンビでJRA勢をアッと言わせる激走を見せるか。

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地元期待の1頭、モダスオペランディは昨年7着以上の成績を目指したい 【提供:高知県競馬組合】

 また、昨年7着に続き今年も黒船賞に参戦してきたモダスオペランディも地元の期待を集める1頭。昨年1月にJRAから高知に移籍して以降、当地の重賞で3勝をマーク。今や高知を代表する1頭になっている。こちらは高知の第一人者、赤岡修次騎手とのコンビ。今年は掲示板以上の走りを期待したいところだ。

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サンライズホークを素直に本命視

◎(4)サンライズホーク
○(1)レディフォース
▲(2)シャマル
△(11)ヘリオス
△(7)マルモリスペシャル
穴(8)ヘルシャフト

 本命は素直にサンライズホークとしたい。相手関係的にもこの3戦ですでに下した相手ばかりであり、秋のJBCスプリントを目指す上でもここは落とせない一戦。スムーズに力を出し切れば結果はついてくる。

 2番手には4歳牝馬のレディフォースを抜擢。まだまだ底を見せていない部分があり、いきなりの重賞制覇があっても驚けない素質馬だ。不安があるとすれば最内の1枠1番。スッと先行できれば好枠になるが、もし他馬に包まれて砂を被るポジションになると苦しくなる。

 シャマル、ヘリオスは今回ももちろん上位候補から外せない。特にシャマルは絶好の2枠を引いた分だけ前走からの前進があっていいし、気性に難があるサンライズホークが自滅するようなら逆転の目まである。一方のヘリオスは8枠からどう先行するかがカギになりそうだ。

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