M・デムーロが惚れ込む砂の新星、GI戦線へ重賞3連勝狙う! 2.29かきつばた記念展望
先手狙う武豊ヘリオス、松永昌師はラプタスでラスト重賞
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船橋のスマイルウィが「第2のイグナイター」に
2019年のデビューから通算16勝を積み重ね、地方重賞は6勝をマーク。昨年は6戦3勝2着3回とパーフェクト連対を果たした。しかもその中身がすごい。2着に敗れた3戦のうち2戦がダートグレード競走で、さきたま杯が昨年の地方年度代表馬イグナイターから0秒1差、JpnIIIオーバルスプリントが23年フェブラリーステークス4着ドライスタウトから0秒1差。いずれもダートGIクラスの実力馬と僅差の接戦だった。これらの比較からスマイルウィの能力はJRA上位馬と何らそん色がないどころか、これを上回る可能性すらあると言っていい。
昨年はイグナイターがJBCスプリントを勝ち、兵庫所属として史上初のGI級レース制覇を達成。さらに今年は地方馬による25年ぶりのJRA・GI勝利を目指しフェブラリーステークス出走(11着)、また3月30日の国際GIドバイゴールデンシャヒーンにも出走を予定しているなど、大きな話題を提供し続けている。
そのイグナイターに追いつけ、追い越せとばかりに今年は船橋のスマイルウィが地方競馬に大きな笑顔を届けるか。ここは注目と期待の一戦となる。
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ミルコ&サンライズホークが予想の中心
○(2)スマイルウィ
▲(11)シャマル
△(8)ヘリオス
△(12)ぺリエール
△(3)ラプタス
予想の中心は重賞連勝中のサンライズホーク。距離延長のブリンカー効果がてきめんでここ2走は持てる能力を存分に発揮できている。まだ気難しい面は残っているようだが、普段から調教にも騎乗しているミルコ・デムーロ騎手が癖をつかんでおり、大きな不安はないだろう。何より名手が「すごく動く良い馬」と絶賛している素質馬。砂の新たな新星へ、ここはきっちりと3連勝を決めたい。
未来への期待と言えば、4歳馬ぺリエールもサンライズホークと同様だが、やはり気になるのは4歳世代と5歳以上の実力差。3歳秋のグリーンチャンネルカップ、武蔵野ステークスで続けて古馬に敗れたことが引っかかる。もちろん、素質の高さは認めるが……。
となると、やはり重賞4勝の実績馬シャマルとなるのだが、こちらは競走中止、除外と不運が重なり、復帰初戦の前走も7着。叩き2走目の上積みは見込めるだろうが、どこまで状態が戻っているかだろう。
JRAの上位馬それぞれに不安があるとなれば、船橋のスマイルウィに勝機がやってくる。昨年9月オーバルスプリント2着後も11月大井、12月浦和の重賞で連勝を重ねており、ここに向けて態勢は万全と見た。