完成度がすごい4代目!テーラーメイド「P790 アイアン」(2023年モデル)

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クラブフィッターの小倉勇人さんに、2023年最新テーラーメイド「P790 アイアン」について試打・解説していただきました。

P790 アイアンについて

テーラーメイドP790アイアンは今回で4代目になります。テーラーメイドが同じ名前を4代も使い続けるというのは珍しいと思います。同じブランド名を使い続けて4代目になるので、非常にP790というブランドを大事にしている印象があります。

3代目(2021年モデル)も十分やさしくて、そこそこコントロールができて距離も適度に飛ぶという、バランスの優れた完成度の高いアイアンだと評価してました。ただ、今回の4代目(2023年モデル)を打ってみると、非のうちどころが無いというか、完成度が高く思わずうなってしまうくらいの印象を受けました。

P790アイアン 性能と特徴

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形状的には、どちらが3代目か4代目なのか分からないくらい変わらない見た目ですが、中身は全然違います。Pシリーズは他にもP770などがありますが、今回一気に内部構造が変更されて、最新のテクノロジーが注入されています。

今回は番手ごとに内部構造が異なり、それぞれの番手が凝っています。中空アイアンなので内部は見えませんが、タングステンウェイトの位置・量も番手ごとに違います。

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さらに構造も形も全然違います。番手ごとの最適な重心を追求している非常に凝った構造になっています。

番手別ヘッド設計FLTD・CGデザインを採用し、重量や形状の異なるタングステンウェイトを各番手に配置することで、それぞれの番手に求める打球の寛容性と安定性がさらに向上しているのです。

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テーラーメイドはヘッドの中に「SPEEDFORM™」という充填剤を使っていますが、前作から「SPEEDFORM™ AIR」という軽量でソフトなものに変更し、さらなるフィーリングの良さと寛容性の向上に成功しました。

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フェース面は前作は鍛造フェースのはめ込みでしたが、今回はクロモリ鋼L型フォージドフェースとプログレッシブICTをフェース部分に採用して、より大型になった分スイートエリアは広がりやすくなります。さらに薄肉になったのでより反発力を高めることができています。

P790アイアンを試打した印象

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実際試打しましたが、芯を外しても安定して球を飛ばせてくれて打感もいいです。

7番でロフトが30.5°で適度に飛んでくれます。球も上がってくれます。コントロールも曲げようと思えば曲げられるという感じで、ある程度受け付けてくれます。

P790アイアン おすすめユーザー

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非のうちどころが無いです!いろんな人に合わせやすいクラブです。シャフトを変えればもちろんパワーヒッターも使えるし、軽量のシャフトに変えれば女性でも十分使っていけるヘッドだと思います。それくらい幅広くいろんなゴルファーが使える、非常にやさしいモデルになりました。明確にこういうタイプの人におすすめというのが難しいくらい、本当にオールマイティで完成度が高くていいアイアンです。

P790 アイアンはアスリートアイアンの中で、一番アベレージモデルに近いと思います。オートマチックで、しっかりやさしい。ミスにも強いし、コントロールもある程度できます。例えばアベレージモデルのステルス アイアンと比較すると、ステルス アイアンは飛距離性能を追求していて、とにかく打点のミスに強いですが、P790 アイアンはそこまでではないです。ある程度コントロールできるようになっていて、飛びすぎのミスなども考えられて設計されています。

とりあえずアイアンに迷ったらP790アイアンを試打してみてください。フィーリング的に合うあわないがあるので、そこはご自身で確認していただきたいと思いますが、かなり完成度は高いと言い切れます。

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テーラーメイドのアイアンをチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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