お散歩しながらご馳走GET!食べられる春の野草

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お散歩しながらご馳走GET!食べられる春の野草

春になると自然散策やピクニック、近所を散歩するなど、外の空気を吸いながら自然に触れる機会が多くなりますね。
自然の中を歩いているだけでも、美味しい空気に心地よい風・・・なんだか得をしたような気持になりますね!
歩きながら何気なく目にしている野草ですが、実は春のご馳走だったりします。
今回は、食べることの出来る春の野草をいくつかご紹介いたしますので、散歩がてら観察してみてくださいね!
 
食べられる野草は?
タンポポ
小さいお子様から大人まで、よく知られている草花ですよね。鮮やかな黄色の可愛らしいお花です。よくお刺身などに添えられているタンポポの見たことありませんか?実はあれはただの飾りではなく、食用タンポポなのです。味は少し苦味のある爽やかさが特徴です。
タンポポは、花だけではなく葉っぱや根っこも食べることが出来ます。
どの部位も生のまま食べることが出来ますが、摘み取る時期によって硬かったり、苦みや渋みを感じる事があります。その場合、沸騰したお湯に一つまみの塩を入れ、数分茹でてから水に取り熱を冷まします。そうすることによって、硬いものは軟らかく、苦味は和らぎますが、それでも苦味が取れない時には、炒め物や天ぷらなど、油での調理をおススメします。
【 花 】天ぷら、サラダ、装飾など
【 葉 】天ぷら、炒め物、和え物、おひたしなど
【 根 】炒め物、汁物、タンポポコーヒーなど
 
つくし
ぴょこん!と地上に可愛いらしい頭を出したら、春が来たお知らせのつくし。こちらも誰もが知っている春の野草で、食べることが出来ます。
食べられる部分は、地面から上に出ている部分のみとなります。ただ先端の穂先がまだ淡い緑色のうちに食べるのがおススメ!穂先が開いて胞子が出てくる時期は、全体的に硬くなってしまいます。
さらに、食べる際は穂先の部分の食感が苦手な人も・・・そのような場合は穂先を切ってから調理をすると良いですね。
つくしは灰汁が強いため生食はおススメできません。食べる際は、下ごしらえとして、茎部のはかまを取り除きます。そして沸騰したお湯に重曹を加え軽く茹で、その後は水にさらします。
【 茎 】おひたし、炒め物、和え物、煮物など
 
ノビル
小ぶりのネギの葉のような見た目で、道端などに群生しています。葉をちぎるとニラに似た匂いがします。
若く新鮮な葉は食べることが出来ます。さらに掘り起こすと、地面下には小さな球根のような白い球(鱗茎)がついており、こちらも食べることが出来ます。
採取する際には、地面の土の軟らかい場所に生息しているノビルを選び、いくつもの葉を束ねてゆっくりと揺さぶりながら引き抜くと、上手く引き抜けます。しかし地面が硬い場所では、葉を引っ張ると葉だけがちぎれてしまうことがあるのでスコップなどで掘り起こしましょう。
【 鱗茎 】生食、おひたし、ぬた、漬物、揚げ物など
【 葉 】 炒め物、ぬた、おひたし、天ぷら、薬味など
 
ヨモギ
草餅の原料としてよく知られているヨモギは、野原や土手など、あらゆるところで目にすることが多いと思います。
繁殖力が強く、一面に群生しているところも少なくありません。今ではちょっと厄介な雑草扱いをされていることも。
ヨモギの食べられる部分は葉の部分です。特に新芽はえぐみや灰汁が少なく、灰汁抜きなどの下処理をしなくても食べることが出来ます。
【 葉 】草餅、天ぷら、お茶、和え物など
 
スカンポ
別名「スイバ」と言われるスカンポは、成長すると背丈が約1メートルほどまで高くなる植物ですが、こちらもよく目にしたことがあるのではないでしょうか?『これを食べられるなんて・・・』と思う方も少なくないでしょう。
このスカンポは、酸味が特徴的で、昔のお酢の代わりとして使われていたそうです。筆者も小さい頃に母から教わり、皮をむいた茎をよく食べていました。お酢より軽めの酸味でしたよ!
【 芽 】生食、天ぷら、おひたし、漬物など
【 茎 】上記に同じ
 
イタドリ
一見、竹のように茎にいくつもの節があるのが特徴のイタドリ。川沿いの土手などに群生していることが多いです。
このイタドリは雄株と雌株があり、食用として向いているのは雌株です。雌株の特徴は、茎に赤い斑点状の模様があり、日陰の湿地帯に多く生息しています。
灰汁は比較的弱いため、そのまま生食でも食べられますが酸味が強いものに関しては、重曹などで灰汁抜きの下ごしらえをしてください。
【 茎 】生食、炒め物、漬物、煮物など

カラスノエンドウ
カラスノエンドウは、紫色と淡いピンクのちょっと変わった形の可愛らしい花を付けるマメ科の植物です。暖かい場所を好み、野原や道端などに群生します。
食べられるのは若い芽と葉の部分。だいたい先端から15cm以内のところを摘み取ると良いでしょう。
そして花が終わると豆のさやを付け、それも食すことが出来ます。しかし熟すとさやが真っ黒になり、硬くなってしまうので若くやわらかいさやを選びましょう。
【 芽 】天ぷら、おひたし、和え物、炒め物など
【 花 】上記に同じ
【 葉 】上記に同じ
【 さや 】上記に同じ
 
ドクダミ
ドクダミ茶で有名なドクダミは、道端や野原、空き地などの湿ったところに生息しやすく、繁殖力が強い野草で有名です。見つけるのその一帯はドクダミが群生していることが多いとされています。摘んだ時は、ドクダミ独特の臭いがありますが、火を通すと臭いは気に無くなります。
新芽や若葉が食べられるほか、根も食すことが出来ます。
匂いが強いため、じゅうぶんに茹でてから水にさらし、その後に調理をするようにしましょう。
【 芽 】天ぷら、お茶、和え物など
【 葉 】上記に同じ
【 根 】炊き込みご飯、きんぴら、炒め物など
 
注意事項
※人の良く通る道端のすぐ脇などは、動物の排せつ物などで汚れている可能性がありますので、なるべくキレイな場所で採取しましょう。
※所によっては放射線量の高い場所もあります。正確な情報を確認したうえで採取するようにしましょう。
※野草は、見た目がよくにた類似植物が存在することも多くあります。類似植物で中には有毒なものもあるため、確信できない場合には、採取は避けましょう。
※食することは出来ても、生で食べることの出来ない野草もあります。下ごしらえを怠らると、食中毒など健康被害に遭う可能性があるため、必ず安全な調理法で食べるようにしましょう。
 
おしまいに
今回は、ふだん見慣れている春の野草でも美味しく食べられるものを、いくつかご紹介いたしました。
下処理の方法や注意すべき点をおさえれば、もっと多くお種類の野草が食べることが出来ます。
普段のお散歩に加え、登山やキャンプなど、アウトドアの遊びの中で採取すれば、贅沢なおかずの一品になりますよ!ぜひ探してみて下さいね。
調理例はあくまでも一例にすぎません。春の野草でオリジナルのレシピを考えてみるのも楽しみの一つになるかもしれませんね。

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