【トレイルランニングシューズレビュー】THE NORTH FACE 「SUMMIT VECTIV™ PRO(サミットベクティブプロ)」
【写真提供:トレイルランナーJP】
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3Dカーボンプレートが速さ・安定感・快適性を提供するアスリート向けロングディスタンスモデル
履き口のカラーは薄く、パッドはアキレス腱を包むように内側に付けられています。ヒールの外側に見えるカーボンはソールの3Dカーボンプレートが反り上がったもので、ヒールカウンターの役割を果たしています。
シングルレイヤーなので反対側が透けて見える。 【写真提供:トレイルランナーJP】
外に張り出した3Dカーボンプレート。 【写真提供:トレイルランナーJP】
スタックハイトはフォアフット26mm、ヒール32mm。ドロップは6mm。ミッドソールは高反発のEVA。注目のカーボンプレートはミッドソールの上にフルレングスで配置されています。そして、フォアフットやヒールから顔を出しているのが見える通り、平らではなく3D形状になっているのが最大の特徴です。ロッカー形状は前作よりもフォアフット部分で10mm傾斜を高めています。アウトソールはSurfaceCTRLラバーでラグの高さは約3mm。ラグの間隔は広めです。
足を入れてみるとミッドフットからヒールはしっかりとホールドし、フォアフットはゆとりを感じるフィッティング。ソックスが透けて見えるだけあって、通気性は最高レベルです。ヒールエンドの立ち上がりがラウンド形状ではなく、垂直に近いのですが踵はしっかりと収まります。
ヒールエンドのクッションは少なめ。 【写真提供:トレイルランナーJP】
踵の浮きを抑えるパッドは内側に配置。 【写真提供:トレイルランナーJP】
登りでもテンポ良く進めばカーボンの反発をしっかりと感じ取ることができます。下りはミッドフットから着地することで厚いクッションが足への負担を軽減してくれます。
くるぶしよりも後ろはソールが薄くなってきてヒールのサポートも少なめなので強い荷重はお勧めしません。ヒールのロッカーを生かして優しくローリングさせるといいと思います。
二重構造でソールに接続されたタン。 【写真提供:トレイルランナーJP】
高さは控えめだが路面をしっかり掴む形状のラグ。 【写真提供:トレイルランナーJP】
グリップはしっかりしていて泥も詰まりにくいですが、路面をがっちり掴むフィーリングではないので、このあたりは上級者向きと言えます。
「SUMMIT VECTIV™ PRO」は荷重位置を変えることによってスピードシューズとクッションシューズの両方を体感することができます。ロングディスタンス用ということなので、常にハイスピードで走るわけではないと想定すると、使用目的にマッチした性能を有していると言えるでしょう。
メインターゲットはウルトラトレイルに出場するアスリートレベルの選手になるかと思いますが、ショートレースで使用しても、初心者が使用しても問題なく実力を発揮してくれる懐の深さをもったシューズです。
【写真提供:トレイルランナーJP】
(サミットベクティブプロ)
・品番:NF02300(メンズ)、NFW02300(ウィメンズ)
・価格:¥29,920(税込)
・サイズ:メンズ 25.0-29.0cm ウィメンズ 22.5-25.5cm
・重量(片足):メンズ 約287g(27.0cm)ウィメンズ 約242g(25.0cm)
・カラー:メンズ LEDイエロー×TNFブラック、ブルーバード×セットセイル ウィメンズ LEDイエロー×ルナースレート、ブルーバード×セットセイル
・アッパー:プロテクティブ&ブリーザブルメッシュ、EVAフットベッド
・ボトム:3Dカーボンプレート、ハイリバウンドEVAミッドソール、SurfaceCTRL™ラバーアウトソール
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