グリーンのカップの位置は毎日違う!?〜知っているようで知らないカップの疑問!

Gridge(グリッジ)

【(c)GAHAG】

初めてラウンドする人、初めて間もない人、などはグリーンのカップについて、疑問も持たずにプレーしている方も多いと思います。

先日、素人の方からカップの位置について質問されました。

その内容は、「記事を見ると、難しいカップの位置だったと書いてありますが、グリーンのカップの位置は、毎日同じところにあるんじゃないんですか?」というものでした。

今回は、これを含めてカップについての疑問に答えます。

まずは、ゴルフのカップについての考察から

ゴルフ規則では、ホールの直径は4.25インチ(108ミリ)、深さは少なくとも4.0インチ(101.6ミリ)以上でなければならないと決められています。

直径は知っている方も多いと思いますが、深さの制限については、知らない方もいるでしょう。

深さの基準があるのは、入ったボールが飛び出ることを防ぐために、一定以上の深さが必要と決められているようです。

カップの位置はどうやって決めているですか?

★カップの位置は毎日変えられていて、その日のプレー終了後に、翌日のカップを切っていきます。

その日にプレーが行われたカップの周りは、プレー終了後には多くのプレーヤーが踏んだことで歪みが出ています。

デリケートなグリーンですから、そのまま翌日も同じカップ位置を使うと、傷みがひどくなります。

そのため、毎日、カップの位置を変えて、グリーンの傷みが偏らないようにしています。

★さて、カップの切り方ですが、その日のカップ位置からできるだけ遠くに切るようにします。

ゴルフ場によっては、当日の各ホールのカップの位置が、手前・中央・奥というのが各ホールで異なる数字で決められていて、今日は「1」のピンポジションです、ということもあります。

この番号は、例えばアウトのスタートから、「1」は、手前→奥→中央(手前→中央→奥)、「2」は中央→手前→奥(中央→奥→手前)、「3」は奥→中央→手前(奥→手前→中央)……と決められて、カップが切られている場合もあります。

★しかし、この例で見てみると、手前でも左側 or 右側で違いますので、概ねで考えればグリーンを6分割して、カップ位置を決めるというのが正しいと思います。

★十字に4分割して時計回り(もしくは反時計回り)に「1→2→3→4」というコースもあります。

★また、天候、お客さまの組数、曜日などによりカップ位置を決める場合もあります。

一方で、競技の日などでは、難しい位置にカップを切ることがあります。

★雨の日には、グリーンの高い位置にカップを切るというのが一般的です。雨水は高いところから低いところへ流れるため、低い位置にカップを切ってしまうと、雨水が流れ込んでしまうことがあるためです。

カップを切る作業とは、具体的にはどのようにやっているのですか?

【(c)清澄ゴルフ俱楽部】

具体的なカップを切る作業について見てみましょう!

具体的な手順は、写真をご覧ください。これは熟練の技だと思います(画像は清澄ゴルフ俱楽部公式サイト https://www.kiyosumi-golf.co.jp/ よりお借りしました)。

傾斜のあるところで、カップを切ってピンを立てたら斜めだった、なんてシャレにならないですよね!

具体的な手順
1.カップ位置を決めて、ホールカッターでハンドルを回しながら、グリーン上部を切り取ります。
2.ホールカップの深さまで「本切り」します(二度抜き)。
3.元のホールからカップを抜き取ります。
4.もとの穴に土(砂)と芝を埋め戻します。
5.埋め戻したところを段差がないように、また丸い跡が残らないように、きれいに整備します。
6.ホールカップを入れて、ピンを立てて終了です。

この作業でのポイントは、

★垂直に切ること
★埋め戻した箇所の高さと硬さが周辺と同じになること

です。

カップ切りも大変ですね! 様々な条件を加味して、カップも位置を決めているんですね。

こんなことを思いながらプレーをしていると、その意図がわかって、プレーのおもしろさが増してきます!
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