ラフから飛び過ぎる?「フライヤー」って何?

Gridge(グリッジ)

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ゴルフ用語「フライヤー(英語でflyer)」とは?
夏になると、ラフからのショットで予想以上に飛んでしまうことはないでしょうか?
ラフからのショットで起きやすい現象とその対策や、初心者が気を付けるべきことを説明します。

ゴルフ用語「フライヤー」とは? 番手以上の飛距離の原因は?

フライヤーとは、使用したクラブの通常の距離以上に飛距離が出てしまうことです。
例えば、普段7番アイアンで160ヤード飛ぶ人が、ラフから打ったら180ヤード飛んでしまった、というような状況です。
「飛ぶのなら良い結果なのでは?」と思うかもしれませんが、グリーンをはるかに超えて行ってしまっては問題です。
フライヤーの主な原因は、クラブヘッドとボールの間に芝が挟まってしまい、ボールにしっかりとバックスピンがかからなくなることにあります。
ラフに入ると飛ばないと思っている人が多いかもしれませんが、芝を挟んでしまうと逆に飛び過ぎることもあるので注意が必要です。

ラフからのショットで発生しやすい

思った以上の飛距離が出てしまう「フライヤー」現象が起きやすいのが、ラフからのショットを打つ時です。
また、フライヤーが発生するためには、ある程度のヘッドスピードが必要で、しかも、ラフから「芯を食ったナイスショット」ができた時に、特に発生しやすくなります。
ただし、長過ぎるラフの場合は、ボールにクラブが当たる前にラフの抵抗でクラブが減速したり、芯でとらえられなかったりするので、フライヤーは発生しにくくなります。
また、まれに雨などの水滴がボールとクラブフェースの間に挟まることによってフライヤーが発生することもあります。

フライヤーの対策は?

ラフからボールを打つ場合に、フライヤーの飛び過ぎを防ぐためには、通常よりも1〜2番手小さめのクラブを選択しましょう。
普段160ヤードを7番アイアンで打っているのなら、フライヤーを考慮に入れて、8番や9番アイアンで狙います。
また、グリップを短めに持ちスイング幅を小さくすることで、ヘッドスピードを減速させ、フライヤーを避けることもできます。
ラフからの脱出時には、ボールがどのくらいラフに沈んでいるのかを見極めてクラブを選択しましょう。
またスピンが少なくなるので、地面に落ちた後もボールが転がりやすくなります。
そのため、スイングはしっかり振り切るよりも、優しくインパクトしたほうが良いでしょう。

必殺!「縦のフライヤー」とは?

プロや上級者がショートアイアンで使うテクニックに「縦のフライヤー」があります。
ラフからショートアイアンを打つと、普通に打つと距離が飛び過ぎて大オーバーしてしまいます。
これを「前に」飛ばすのではなく「上に」飛ばすテクニックです。
ダウンブロー気味に普通に打つと前に飛んでしまうので、少しだけレベルブロー気味に入れてインパクト時のロフトを少し寝かして、芯のほんのちょっとだけ上に当てて打ち出し角を高くします。
最高到達点が高くなり、前に飛ばない分上に飛ぶので、普通のフライヤーより距離は出ません。
また、スピン量は減りますが、高所から垂直に近い角度でボールが落ちてくるので、ランが出にくく、グリーンに止まりやすくなります。
狙えるシチュエーションが来たら、ぜひチャレンジしてみてください。

逆の現象「ドロップ」とは?

ラフから打つ場合に出やすい現象として、「フライヤー」とは別にもう一つ「ドロップ」があります。
原因はどちらもボールとヘッドの間に芝が挟まってしまうことですが、「フライヤー」が「飛び過ぎ」なら、逆に「ドロップ」は「飛ばない」ことです。
スピン量が減り過ぎたために、ボールが揚力を得られず、すぐに落下してしまうのがドロップなのです。
ドロップは、ロフトが立った長いクラブで打った時や、ヘッドスピードが遅かった時に発生しやすいです。
ドロップを防ぐには、1、2番手短いクラブに持ち替えるといいでしょう。
ヘッドスピードが出ない初心者や女性ゴルファーには、飛び過ぎるフライヤーはほとんど発生しません。
長いラフなどでは、残り距離だけで番手を決めるのではなく、無理をせずショートアイアンを使うなどして、確実にラフからの脱出を図っていきましょう。
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『ゴルフの楽しさをすべての人に』をコンセプトにしたゴルフ情報サイト。 ビギナーゴルファーにも読みやすいマナーやルールの記事や女性ゴルファーに向けたレッスン記事など幅広い情報を発信中。

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