<国内男子ゴルフ>新・選手会理事に聞く「男子ゴルフをどうするの??」(3)小田孔明に聞く

チーム・協会

【第3回は孔明に聞く©JGTOimages】

1月6日の理事会で、ジャパンゴルフツアー選手会の22-23年新体制が発足してから1ヶ月が過ぎたが、小田孔明(おだ・こうめい)は「僕はまだちょっと、みんなについていけてないかも」と、少々気圧され気味だ。

新・選手会長の谷原秀人(たにはら・ひでと)はもちろん、小田と共に選手会・副会長に就任した中西直人(なかにし・なおと)も堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)も、「男子ゴルフを良くしたいって気持ちがほんと凄くて。僕はすでに圧倒されまくってます」と、週2ペースで重ねてきた幹部会議でもタジタジだ。

【左から先代のげんちゃんこと時松と、小田と共に新副会長に就任した中西と1月6日の理事会にて。「げんちゃんたちが築いてくれたものも生かしながら頑張ります!!」】

攻撃ゴルフで通算8勝を重ねてきた小田だが、気性は細やか。
地元九州の若手をまとめるチーム手腕も駆使して、新体制では黒子役に徹することにしたという。
「3人とも思いが熱すぎて。たまに突っ走ってしまうところもあるから。そこは違うんじゃないの?って。こういう考え方もあるんじゃない?って、ご意見番みたいな存在でいられたら」と、参謀役を自認する。

実務では選手会の広報委員長を担当し、まずはメディアの方々とのパイプ役をひとつ、公約に掲げる。
「取材してくださる新聞や雑誌の方々が普段、現場で感じられていることを吸い上げて選手やJGTOに直接伝えていく。批判だけじゃなくて、男子ゴルフを応援してくださってる記者の方々も本当に沢山いらっしゃる。そういう方々との橋渡しがしたい」という。

会場でのPR活動にも意欲を見せる。
昨季のABEMAツアーで賞金王に就いた19歳の久常涼(ひさつね・りょう)の例を挙げ、「僕ら選手から見てもあのイケイケな感じや、いつもニコニコとプレーするのも凄くいい。彼のような選手間での“推しプロ”を毎週ピックアップしてメディアの方に紹介したり、記者の方々ともっとコミュニケーションを取って盛り上げたい。今年はぜひ会場で、僕に色々話しかけてください」と、呼びかける。

ファンサービスの充実は、もはや必須事項だ。
「1年を通じてもっとも会場に足を運んでくれたファンの方や、SNSの拡散に貢献してくれたインスタグラマーの方を年間表彰するのはどうか…」などなど、ゴルフ界の孔明にもアイディアがいっぱい。

「理想はお金や、誰にも負担がかかりすぎず、無理なく長続きして、なおかつお得で楽しくて、スポンサーさんもファンも選手もみんながWin-Winになる企画。そういう特典をたくさん作って、応援してくださる方々に喜んでいただけたら」と、オフ調整の合間も頭をフル回転。
小田を含めて幹部4人がみな自身の動画チャンネルを持っていることも強みに「コラボ企画など、SNSも上手く使って男子ゴルフの魅力を拡散したい」と、活用しない手はない。

新・選手会長の谷原とは同い年の43歳。
「谷原は、男の俺たちから見てもイイ男です。アニキって慕われるのも、常に後輩への目配りを怠らないからで、若返りも必要だけど、そういう引っ張っていける存在も絶対に必要。谷原なら任せられる」と、信望する。

小田にとって谷原は、いつの時代も大きな目印だった。
「自分がここまでやってこられたのも、谷原に負けたくないって、一生懸命に頑張ってこられたからで、おかげで賞金王(2014年)も獲れましたけど、僕のはたまたま。それより谷原は去年2勝もしちゃった。40代でも勝てるんだから。僕はそっちのほうが凄いと思う」と、今も同い年を仰ぎ見る。
「だから自分も負けないように頑張るし、男子ゴルフ変わったなって言われるように。谷原と一緒に盛り上げていければいいな」と、今年はジュニア期から旧知の戦友との最強タッグにいざ挑戦!!

ちなみに、いち選手としては、今年から契約メーカーが変わって心機一転。
「ゴルフも、理事でも“エリート”を目指します!」と、新スポンサーにちなんで抱負を言った。

【今年からエリートグリップさんにお世話になります。宜しくお願いします!!】

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