1月16日に行われたベティス vs セビージャのコパ・デル・デリ4回戦は、前半終了間際に観客席から物が投げ入れられて試合はそのまま中止に。その後、スペインサッカー連合の判断により、中断地点から試合が再開された。
　
（中断前）
　試合開始直後からベティスが熱い攻撃を続ける中、35分パプ・ゴメスがエリアの外から放ったダイレクトシュートが、ゴールの右ポストをかすりながらゴールイン。ラ・リーガで現在２位のセビージャはその力を見せつけた。
　そのわずか3分後、ベティスがコーナーキックを獲得。キッカーのフェキルは数日前に契約延長が発表されたばかりで、インタビューでは「感謝の気持ちをピッチでお返ししたい」と述べていた。そのコナーキック、ゴールキーパーが少し前に出ているのを見たフェキルは、ダイレクトでゴールを狙った。狙い通りキーパーは反応しきれず、ボールはゴールネットを揺らした。彼はこの素晴らしいゴールで契約延長を祝った。

（再開後）
　前半39分からの再開となった試合は、開始直後から激しい戦いに。42分になると、フェキルがラキティッチに倒されFKを獲得。フェキルが放ったボールをディフェンダーが頭でクリアしきれず、そのボールをエドガルがボレーシュートを狙うもミートしない。そのボールがディフェンダーに当たりながらフアンミの足元に落ち、フアンミはそのボールを冷静に決めた。しかし、VARの判定によりオフサイドとなった。フアンミの足が少しだけオフサイドラインを超えていたのだ。
　前半はこのまま終了し、1-1のまま後半に突入した。お互いハイプレスで熱い攻撃を続ける中、72分ハーフラインでパスをもらったウィリアムが、ライトウィングを走るカナレスにパスを出した。ノーマークのカナレスは少し高めに飛んできたボールを完璧にトラップし、最後は自分でコースを狙ってシュート。ボールはキーパーに当たってゴールインし逆転弾を記録した。
　その後もお互いに熱い攻撃を見せるも点は決まらず、そのまま試合終了。
　
　ベティスはセビージャダービを制しただけでなく、コパ・デル・レイ・ベスト８進出も果たした。