19歳・橋本大輝が体操の新エースに “世界最高レベル”の判断力と演技で優勝
5年越しの夢…リオの悔しさをバネに五輪切符獲得
2位で五輪出場権を手にした萱和磨 【写真:アフロスポーツ(代表撮影)】
五輪内定が決まると、思わず涙。場内インタビューでも「5年、長かったなというのが……」と唇を震わせた。前回16年のリオ五輪の選考会では、わずか0.2点及ばず補欠。チームが団体戦で金メダルを獲得するのを現地で見た。今度こそ自分が夢舞台に挑戦するという思いは強く「1ミリも、東京五輪に出たい気持ちがぶれずに5年続いたことが代表入りにつながったのかなという部分がある」と話した。
残り2枠の争いは全日本種目別選手権へ
6月の全日本種目別選手権で代表入りを狙う谷川航 【写真:アフロスポーツ(代表撮影)】
チーム貢献度の判定に採用されるのは、選考会5試合(全日本個人総合の予選、決勝、NHK杯、全日本種目別の予選、決勝)のうち、各種目得点が高い3試合の合計点。NHK杯で優勝争いに加わりながら3位となった谷川は、ここまでの3試合で、跳馬ではすべて15点台。貢献度の争いでも優位に立つが「ほかが、まだ稼げていない。6種目全部(大事)と思って、やらないといけない。時間があまりないので、どこをどうというより、試合で良い(パフォーマンス)のを出すコンディション、試合への持って行き方が大事かなと思う」と気を緩めずに最終決戦へ向かう気概を示した。
全日本種目別で高得点を2度そろえれば、下位からの逆転も可能。北園は「ゆか、あん馬、平行棒、鉄棒が大事になってくると思うので、しっかり磨いて、完ぺき(な演技)を予選から出せるように、3週間準備していきたい」と話し、谷川を上回るのが難しい跳馬、日本勢の課題で高得点が取りにくいつり輪以外の4種目での勝負を見据えていた。成長著しい橋本、安定感のある萱とともに体操ニッポンのメンバーとして戦う2人は、誰になるのか。