新・貧打爆裂レポート『TOUR B JGR HF3 アイアン』

Gridge(グリッジ)

【(c)Gridge】

今回の新・貧打爆裂レポートは、2019年9月13日発売のブリヂストンスポーツ『TOUR B JGR(ツアー ビー ジェイジーアール)HF3 アイアン』です。
いつものようにコースに持ち込んで打ってきました。ぶっ飛びブランドの『JGR』の最新のアイアンの実力は? 動画も含めて試打レポートします。

最先端のその先を体感できるのがHF3 アイアンだ!

【(c)Gridge】

『TOUR B JGR HF3 アイアン』は、ブリヂストンスポーツが2019年の9月13日に発売するクラブです。
2017年に発売された前モデルの『TOUR B JGR HF1 アイアン』は、尖ったアイアンでした。
圧倒的な飛距離性能と高弾道は、たくさんのゴルファーを助けました。僕もインプレで大絶賛しました。
その後継機種です。期待もしますが、不安もありました。
良いクラブの後継機種が、イマイチなクラブであることは、残念ながらよくあることだからです。
『TOUR B JGR HF3 アイアン』の説明をする3つの新しいテクノロジーがあります。
「SP-CORE(サスペンションコア)」は、ヘッド内部の中空部分に振動吸収ポリマーを充填したものです。
高反発違反まで反発を高めたヘッドを、後ろ側から押すことで適合範囲ギリギリにコントロールして、無駄な振動を抑えることで心地良い打感を実現するテクノロジーです。
「Dimple Face(ディンプルフェース)」は表からは見えないフェースの裏の秘密です。
最も薄い部分で1.4ミリの薄肉部をフェース周辺に配置して高反発化して、ボールが当たる部分から周辺に向かって、拡大するように配置されたディンプルがある構造のフェースです。
ギリギリの高反発をする範囲を広めて、ミスヒット時の許容性を高めるテクノロジーです。
「Power Slit(パワースリット)」は、打点に近いフェースの下部の角をえぐるように薄くして、ソールの一部までを一体化させている構造のことです。初速性能を飛躍的に高めるテクノロジーです。
『TOUR B JGR HF3 アイアン』は、聞いたことがないようなテクノロジーで武装しています。
パッと見た目も、シンプルで、変なところがありません。ソールが厚すぎて、構えたときに違和感があるようなことも一切ありません。
あまりにも普通なので、本当に、最先端のアイアンなのか? と思ってしまいますが……。
メーカーが本気と自信を感じさせるポイントがあるのです。
シャフトが3種類用意されていて、かつ、フレックスも適切に用意されているのです。
ショップの本音は、スペックが多いと在庫を置くのが大変なので嫌がるものですが、幅広いゴルファーに使ってもらいたいということと、在庫リスクを恐れないでも大丈夫だというメーカーの自信を感じます。

HF3は、未知の扉を開けてゴルファーを誘う

動画を見てください。
試打した『TOUR B JGR HF3 アイアン』は、「TOUR AD for JGR TG2-IR」のRフレックスです。
6番〜9番、ピッチングウェッジ(PW)の5本を使って、ラウンドしました。
このシャフト、Rフレックスのシャフトとは思えないほど、しっかりしています。Sフレックスより、ヘッドスピード40メートル/秒の僕には、合っているような気がしました。
最初に打ったのは7番アイアンでした。
ぶっ飛びです。高さも出ます。160ヤード飛んで、ボールは落ちてから1ヤードで止まりました。
打音は控えめで、音質は金属系ではなく、少し柔らか目の音で、音量も大きくありません。打ち応えは軟らかいのです。
戸惑いました。どこに当たったのかわからない感覚がありました。これは、かなり昔ですが、ドライバーのヘッドが巨大化したときの感覚に似ていました。
次は9番アイアン、PW、8番アイアンと使いました。飛距離性能だけではなく、止められるという意味でもトップレベルです。
やはり、真芯に当たっているはずなのに、自分の知っている感触と違うことに戸惑いました。
弾道は素晴らしいのです。でも、その弾道を打っているという手応えがないのです。
しかし、それは逆に、真芯に当たっていなくとも、同じようなボールが打てるということだと、途中から理解しました。
つまり、高反発の許容範囲の広さが、打ち応えと打球がリンクしない感触の違和感になっていたのです。
『TOUR B JGR HF3 アイアン』は、想定を超えるアイアンでした。
ぶっ飛び系のアイアンでありながら、アイアンとしての完成度が高いからです。何より結果が出ます。
ラウンドで使用して、とにかく、思い通りにボールを打ち、止めることができました。何じゃコレは? と戸惑いながらも、不思議なゴルフを体験しました。
ぶっ飛び系のアイアンが欲しいという人に、最優先で『TOUR B JGR HF3 アイアン』をオススメします。
最先端のテクノロジーを体感できます。
ほんの少しだけ芯を外して、あと1ヤードのショートでスコアを崩しがちなゴルファーにも『TOUR B JGR HF3 アイアン』はオススメです。
『TOUR B JGR HF3 アイアン』で、少しだけ注意が必要なのは、スライスを助けたり、フックを緩和するようなやさしさは、あまり持っていないということです。
スイング通りの弾道になるのです。
個人的には、それでいながらぶっ飛んで、止まるというところが『TOUR B JGR HF3 アイアン』の恐ろしい魅力だと思います。
少し先の未来では、『TOUR B JGR HF3 アイアン』がきっかけになって、ゴルフ用具の基準が変わったということになるのかもしれないと思いながら、試打ラウンドしました。

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