J・トーマスの飛距離を伸ばす左足の使い方 ゴルフレッスン〜トッププロの技から学ぶ〜

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【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 父と祖父もプロゴルファーというゴルフ一家に生まれ、2歳からクラブを握っていたというジャスティン・トーマス。大学2年の2013年にプロ転向した後は、2017年の全米プロゴルフ選手権でメジャー初制覇し、ワールドランキングトップ10の常連となっています。2020年の米ツアー初戦、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズでは3人によるプレーオフを制し、幸先のよいスタートを切りました。

 今回はジャスティン・トーマスのインパクトから、飛距離をアップさせる左足の使い方を学びましょう。

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左足を「抜重」してインパクトを迎える

 トーマスのインパクトの瞬間を写真で見てみると、左右のかかとが浮いています。このようなインパクトをすると、体が伸び上がってボールがトップしてしまいそうな気がすると思いますが、トーマスの場合は前傾角度がキープされているので、しっかりボールをとらえることができます。

 なかなか真似するのが難しそうな動きに思えますが、トーマスの左足の動きは飛距離を伸ばしたいアマチュアにとって参考になるものです。トーマスはインパクトで左足が浮くことで、地面反力を体の回転スピードに変換して飛距離を出しています。左ヒザが伸び、左足の重みが抜ける(抜重する)ことで、右肩が下がりやすくなります。その結果、肩の縦方向の回転(前後軸の回転)が起き、体の回転スピードが速まりヘッドスピードが上がるのです。

左足の重みを抜いてスムーズに回転する

 多くのアマチュアは、インパクトで左ヒザの角度を保つようにしたり、左足裏で地面をグリップしてバランスを保とうとしていると思います。このような左サイドに壁を作る動作をすると、体が回転しにくくなり、窮屈なスイングになってしまいます。

 左サイドを固めてスイングをしている人は、トーマスのように左ひざを伸ばして抜重することで、スムーズに体を回転することができるようになります。抜重をすると「踏ん張りがきかなくて不安だし、足に力が入らない」と感じるかもしれません。しかし、下半身で力を加えるのはダウンスイングまでなので、インパクトで足に力を入れる必要はありません。

 抜重を体感する練習として、インパクトで左足を浮かして素振りをしてみてください。インパクトの瞬間に左足を浮かせて、左足にかかった体重を抜く感じをつかんでみましょう。この時に右肩が下がり、肩が縦回転するようにしてください。

 最初は、力が入らず頼りないような感じがするかもしれませんが、慣れればスムーズな体の回転やヘッドスピードアップを体感できるようになるでしょう。

(監修:吉田洋一郎/ゴルフスイングコンサルタント)

■吉田洋一郎プロフィール
シングルプレーヤーを目標達成に導くゴルフスイングコンサルタント。世界で最も有名なゴルフインストラクター、デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回ゴルフ先進国アメリカやヨーロッパに渡り、PGAツアー選手を指導する一流インストラクターに直接学ぶなど、心技体のゴルフ最新理論に関する情報収集と研究活動を行っている。実際に教えを受けた著名ゴルフインストラクターの数は100名を超える。監修した書籍「ゴルフのきほん」は30,000部のロングセラー。ゴルフ雑誌、スポーツ新聞にて連載を3つ持ち、世界のゴルフティーチングに関する情報発信を行っている。公式サイト:http://hiroichiro.com/

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習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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