槇岡充浩プロが徹底解説 『TOUR B X』と『TOUR B XS』はココがスゴイ!
【GEW - 月刊ゴルフ用品界】
前作の『XS』はタイガー・ウッズの「マスターズ」復活優勝を支えたほか、『X』はマット・クーチャー、ブライソン・デシャンボー、レキシー・トンプソンなど名だたるプレーヤーが使用しているのは周知のこと。もちろん彼らは既に新ボールにスイッチして早速好結果を出している。
満を持して発売された新『X』・『XS』の進化はいかに? ジュニアゴルファー育成や、シニアツアーのラウンド解説に定評のある槇岡充浩プロにその性能を解説してもらった。
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ジュニアゴルファーの育成に尽力する傍ら、シニアツアーのラウンドレポーターも務め、そのコメント力には定評がある。2018年よりPGAの副会長も務め、ゴルフ界活性化のため日夜奔走している。
各時代の先陣を切るブリヂストンスポーツのボール
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今回は、タイガー・ウッズも使用する話題のボールということで、またしてもボールの流れが変わるかもしれませんので楽しみです!早速試打してみましょう。
シチュエーション別で『X』と『XS』を徹底検証!
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一方、『X』は直進性があって、強いアゲインストにも関わらず『XS』に比べて前に飛んでいく感じがあります。実際に15ヤード弱前に飛んでいますね。
『X』試打データ(ドライバー) 【GEW - 月刊ゴルフ用品界】
『XS』試打データ(ドライバー) 【GEW - 月刊ゴルフ用品界】
アイアン(グリーンまで155ヤード付近)
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それでいて『X』も『XS』も弾きがちょうど良い感じです。
『X』試打データ(アイアン) 【GEW - 月刊ゴルフ用品界】
『XS』試打データ(アイアン) 【GEW - 月刊ゴルフ用品界】
リアクティブウレタンカバーアプローチのミスが激減
アプローチ(グリーンまで20ヤード付近) 【GEW - 月刊ゴルフ用品界】
短い距離なのでバックスイングを小さく上げようとしますので、そのせいで速く振ってバチンと強く入ってしまう、いわゆる打ち急ぎによるミスです。
一方、2つのボールは20ヤード弱のアプローチでも、カバーの性能で振っても飛ばないという安心感がありますので、打ち急ぎのミスを減らせると思いますね。
他のボールとの違いで感じたのはファーストバウンドですね。両方ともファーストバウンドで球の勢いが吸収されますので、よりデッドにピンを狙えます。その中でも『X』は『XS』と比べて若干ですが前に出る感覚がありますので、好みで選べると思いますね。
パター
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例えば順目の下りパットの場合、あえて芯を外して転がりの速さを調整しつつ、ライン取りを工夫して打つ必要があるのですが、しっかりした転がりを確保できる分、真っすぐ打ち出せるので複雑な作業がなくなります。
特に『X』は『XS』に比べてしっかり前に転がってくれますので、ショートパットが苦手な人に最適です。ショートパットが苦手な人の特徴はラインの読みがうまくいかず、打ち切れずにショートしてしまうことからきています。
『X』はより直線的なラインで打つことができるため、ラインを薄めにとって、カップの内側で勝負することができるでしょう。
一方で『XS』はより細かいフィーリングや技を出しやすいので、元々しっかりパットを打てる方にはおススメですね。
『TOUR B X/XS』はこんなゴルファーに最適
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ドライバーは両方とも芯で打てたわけではないのですが、落ち際が真っすぐでミスヒットに強い。特に『X』の方は吹き上がりが抑えられて前に飛んでいます。
パッティングに関しても直線的にシンプルな攻め方ができますので、まずは『X』を基本線としてレディスゴルファーやシニアゴルファーを始めとした大多数のアマチュアゴルファーにおススメ。
一方『XS』はタイガー・ウッズが愛用しているということもあり、やはり細かい技が出しやすいですね。
ただ上級者は難しい状況からでも技を使ってリスク覚悟のアプローチを打とうとするので、時には大きなミスに繋がってしまいます。
その点『XS』はワンパターンの振り方で緩い球を打つことができますし、球離れがゆっくりしていて、スピードが変わらずに飛んでくれますので、上級者特有のミスも防げるでしょう。
新しい『X』、『XS』はしっかり振った時とゆったり振った時の感性の違いを体感させてくれます。ここ何年かではなかった新しい感触のボールですね。
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