久保建英や中島翔哉といった日本代表選手のドリブルの凄さとは?

サカイク

【サカイク編集部】

『ドリブルデザイナー』として活動し、YouTubeやSNS、書籍などを通じて、ドリブルの極意や魅力を発信する岡部将和さん。

そんな岡部さんが今回、「Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック」というDVDを監修するにあたり、ドリブルを上達させるポイントや理論、Jリーガーや日本代表でお手本となる選手のドリブルについて話を伺いました。

岡部さんが元サッカー日本代表の石川直宏さんと対談した最近の日本のドリブラーの印象や、久保建英選手や中島翔哉選手といった日本代表で活躍する名選手のドリブルについて解説した内容に迫ります。

■日本のドリブラーはフィニッシュまでの道筋を描ける選手が多い

Jリーグから世界へ飛び立ったアタッカー(攻撃の選手)の共通点。それは「個人で局面を打開できること」です。久保建英選手や中島翔哉選手、堂安律選手...。A代表や東京五輪を目指すU-22代表の主力として活躍する彼らは、複数人に囲まれても奪われないボールキープ力、相手を抜くドリブルテクニックを備えています。

そんな彼らがJリーグ時代に見せた、ドリブルを中心としたプレーを紹介するDVD。それが『Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック』です。

これは『ドリブルデザイナー』として活動する岡部さんが監修を務めたDVDで、100個のドリブルすべてに解説を入れるとともに、実演を交えてドリブルテクニックを紹介しています。

さらには、現役時代に快速ドリブラーとして活躍した、石川直宏さんとの対談も収録。岡部さんの兄と石川さんが同級生で、小学生時代から対戦した仲であり、家族ぐるみの付き合いをしているという関係性の二人が「ドリブル」という共通のテーマで対談しました。

岡部さんは石川さんのドリブルについて「ゴールまでの道筋が見えているのではと思うほど、止まらずに相手を抜いてゴールを決めていましたよね」と尊敬の眼差しを向けます。

小学生時代からドリブルが得意で「ドリブルに魅力を感じて、サッカーを続けてきた」という石川さん。とはいえ、ゴールへの道筋が最初から見えていたわけではなく、試行錯誤してチャレンジする中で身につけていったそうです。

「ゴールを目指してプレーする中で、目の前の相手をかわさないことにはゴールに近づくことができないので、一つひとつクリアしていくイメージでプレーしていました」(石川さん)

現役時代のスピードに乗ったドリブルは爽快で、その人柄と相まって、サポーターから多くの人気を得ていた石川さん。引退後はFC東京の『クラブコミュニケーター』として活動し、Jリーグもチェックしているそうです。

最近の日本のドリブラーについては「目の前の相手はもちろんのこと、組織的に守備をしてくるチームに対してどう崩すかを考えていて、ドリブルからフィニッシュまでの道筋を描ける選手が多いですね」と印象を語ります。

岡部さんもその意見には大きくうなずき「ドリブルだけができる選手というよりは、多くのプレーができる中で、さらにドリブルも得意という選手が増えてきています」と同意します。

■久保建英は「ゴールへ向かう圧力が、普通の選手とは違う」

DVDの対談の中では、久保建英選手、中島翔哉選手、堂安律選手、食野亮太郎選手、古橋亨梧選手の5選手のドリブルについて、石川さんと岡部さんが解説を加えています。石川さんはFC東京時代に久保選手と一緒にプレーしたことがあるそうで、当時の印象を次のように語ります。

「(久保)建英は簡単にボールをはたくところもあれば、はたくと見せかけてスピードアップすることもできます。ボールの持ち方やボールタッチの柔らかさ、細かさがあり、どこでシュートを打ってフィニッシュしようかなとドリブルを仕掛けながら考えているので、相手はリアクションになってしまうんです」

さらに、こう続けます。

「僕は彼からボールを受ける側だったのですが、僕の動きを見ながら、目の前の相手や他の相手、ゴールキーパーの立ち位置も把握しながらドリブルができる選手でした。ゴールまでの道筋を描きながら、選択肢をたくさん持つ中で、最善の選択をしていますよね」

岡部さんは久保選手について「ゴールへ向かう圧力が、普通の選手とは違う」と称賛し、「上手い選手は対戦相手だけを見るのではなく、ゴールやラストパスなど、一番遠くの点が入りそうなところを見ながら、自分が対峙する相手を見ているので、全部の動作が速く、相手の動きがゆっくりに見えます。久保選手からはそれを感じます」と「見ること」と「観ること」の違いについて言及します。

日本代表のドリブラーといえば、中島翔哉選手です。FC東京時代にチームメイトだった石川さんは「相手が次々に来ても、何度でもかわすことができる選手。フィジカルが強いのでプレーにキレがあり、相手に向かっていく姿勢に迷いがない」と解説。

岡部さんは「中島選手は、一人かわして次の相手をかわす時に、体勢が崩れません。フラットな状態で仕掛けることができますし、ゴールを決めるためにドリブルしていることを体現している選手です」と絶賛します。

また、DVDでは「中島選手は軸足リード、軸足バックの使い分けがうまいですよね」と技術面を解説すれば、石川さんはFC東京時代に一緒にプレーしたときのイメージにも言及しています。

岡部さんは堂安律選手とオランダでドリブルの共演をしたことがあるそうで、当時のエピソードも披露。腕の使い方や右半身の強さに言及するなど、独自の着眼点で解説していきます。

石川さんは日本の選手の現状について「個で打開できる選手が出てきているので、見ていてワクワクします」と語り、岡部さんは「DVDでは5人の選手を紹介させてもらいましたが、他にも素晴らしい選手はたくさんいます。世界を驚かせるドリブラーがどんどん出てきてほしいです」と話していました。

DVD Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック
3,960円

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