サッカー上達のためにも不可欠な理解力の育て方
2012年の発足からこれまでに接した人の数は11万人以上。たくさんの小学生とその保護者らを見てきたよっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」。今シーズンは子どもたちからの質問に答える形でお送りします。
今回の質問は「どうして世の中にはたくさんのルールがあるの?」。サッカーでも学校でもルールを守ることは大事ですが、「ルールを守る」ことだけを最優先にしているとおろそかになってしまうものがあるのです。果たしてそれは......?
■ルール上はOKだけど......。良心の呵責を感じない?
他にも「ボールの上に座ってはいけない」や「他の教室に入ってはいけない」など、子どもたちの間にはルールがたくさんあるようです。しかし、理由を訪ねてみても、「わからない」「先生がそう言ったから」という答えしか返ってきません。
逆にルールにはなくても守ってほしいこともあります。手つなぎ鬼ごっこで転んだお友達に「大丈夫?」と助けに行った子にタッチする子がたまにいます。確かにルール上はOKですが、みなさんはどう思われますか?
スポーツには「ルールの前にフェアであれ」という考え方があります。子どもたちには自分の良心に照らして恥じない行動をスポーツから学んでほしいと思います。
ルールにないからと言って人間としての一線を越えたことをしてしまった場合、それはフェアではなくスポーツや遊びの本質から外れていると言えるでしょう。
■本質を理解しているかどうかで、練習の成果も大きく変わる
同じ時間練習しても、本質を理解しているのかしていないのかで、練習の成果も大きく変わるはず。
ですから子どもたちにはルールや決まりごとを守る以前に、「なぜそうするのか?」「本当にこれでいいのか?」を考える習慣を身につけてほしいものです。
そして、指導者や保護者など、大人はルールや禁止事項、約束事を子どもに伝える時は、できるだけ理由も添えてあげることによって、常に本質や目的を考え、理解し、行動できる人間への成長を促したいところです。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ