“隠れ肥満度”をチェック!女性に多いのは何故?改善方法は?
【common 隠れ肥満度チェック】
※リンク先は外部サイトの場合があります
痩せて見えるけど実は・・・
隠れ肥満はなかなか気付きにくく、放置していると健康に悪影響が及びます。そのため自分が、隠れ肥満かどうかをチェックすることは重要です。
「私は適正な体重だから大丈夫!」と思った方もいるかもしれませんが、隠れ肥満はその名の通り“隠れた肥満”のため、自分は大丈夫と思っている方でも隠れ肥満だったという場合は多いので要注意です!
今回はそんな隠れ肥満とは一体何か、どのようにチェックすればいいのか、隠れ肥満のデメリットや改善法を紹介していきます。
隠れ肥満って一体何?
隠れ肥満とは「痩せているように見えるが、実は太っている状態」のこと。これだけ見ると矛盾しているように見えますが、どういうことなのでしょうか。
痩せているかどうかは見た目や体重で判断することが多いと思います。スラッとした体型だったり体重が軽いと痩せていると感じますよね。しかし、見た目や体重だけでは本当に痩せているかどうかは判断できないのです。
本当の意味で痩せているか太っているかを判断する基準となるのが、体脂肪率です。
体重が軽いからといって必ずしも体脂肪率が低いとは限りません。体重は主に筋肉と脂肪の重量の合計で決まります。同じ体重でも、筋肉が多く脂肪が少ない人がいれば筋肉が少なく脂肪が多い人もいるのです。
筋肉が少なく脂肪が多いと、体重はそこまで重くないのに体脂肪率は高いという結果になります。つまり「痩せて見えるけど実は太っている状態」になります。これが、隠れ肥満です。
隠れ肥満はダイエットをした女性に多い!?
【ダイエットで激痩せの女性】
特に女性の場合、ダイエットを繰り返したり、運動をせず食事制限だけで体重を減らそうとする方が多いので、筋肉が減っていき隠れ肥満になる方が多いのです。
それでは自分が隠れ肥満かどうかはどのようにしてチェックすればよいのでしょうか。
隠れ肥満は体脂肪率でチェック!
肥満かどうかを調べる基準にBMIというものがあります。これは体重(kg)を新調(m)の2乗で割った値で、BMIが22になる体重が適正とされています。
しかし、この指標は体重のみで判断する簡易的な指標で、体脂肪率までは反映されていません。BMIが23でも体脂肪率は高い、という方はたくさんいます。適正なBMIの方こそ隠れ肥満の可能性があるので注意しましょう。
最近は、体重と一緒に体脂肪率も測定できる体重計が増えてきています。自宅で簡単に体脂肪率を測定することができるので、こうした体重計を購入し、体重だけでなく体脂肪率も意識してみるようにしましょう。
厚生労働省の基準では、女性の体脂肪率は20〜25%が普通、30%以上が肥満とされています。BMIは23に近くても体脂肪率が30%に近いと隠れ肥満の状態と言えます。
隠れ肥満はどうしてよくないの?気になるデメリット
【お腹の脂肪】
・糖尿病などのリスクが高まる
隠れ肥満の方は体に内臓脂肪が多く蓄積されています。内臓脂肪が多いと糖尿病や高血圧といった疾患の原因となります。糖尿病や高血圧になると動脈硬化症などにもなりやすく、健康に危害が及びます。
・お腹が出てしまう
隠れ肥満はお腹が出て見える原因にもなります。綺麗なスタイルに見せるには適度な筋肉が必要です。しかし隠れ肥満の場合は脂肪が多く、それを引き締める筋肉が少ないので脂肪が目立ち、スタイルをよく見せることができません。
・筋力が低下しやすい
脂肪が多いと言うことは相対的に筋肉が少ないということでもあります。筋肉は体を動かすのに非常に重要です。年を取るごとに筋肉は減っていきますが、隠れ肥満の場合は元から筋肉が少ないのでサルコペニアと言う、筋肉の能力が低下した状態になる可能性もあります。
このように隠れ肥満は放置しているとたくさんのデメリットがあります。隠れ肥満だと気付いたらそれを改善する必要があります。それでは一体どうすれば隠れ肥満を改善できるのでしょうか。
隠れ肥満の改善には、適度な運動と筋トレ
【ヨガをする女性】
運動の種類としてはランニングやウォーキング、水泳といった、体を動かし続ける運動がオススメです。多くのエネルギーを消費することができます。
また、隠れ肥満の方は筋肉が少ない場合が多いので、ある程度筋肉を増やすために筋トレも行いましょう。筋肉が少ないと年を取ってから体を動かすのがしんどくなってきます。今の内に筋肉を鍛えておきましょう!
筋肉を鍛えておくと基礎代謝も高まり、ダイエットが加速するというメリットもあります。特に足の筋肉は衰えやすいので、スクワットなど足を鍛える筋トレを取り入れましょう。
隠れ肥満にならないために、間違ったダイエットはNG
ダイエットやリバウンドを繰り返していると、代謝が悪く、脂肪が増えやすい体質になってしまっているかも。隠れ肥満にならないためには、食事内容の改善をしつつ、運動を行うダイエットをすることが大切です。長い目で見ても、その方が痩せやすい体になれますよ。
あなたは大丈夫?
中野卓
大学では栄養学、大学院では運動生理学を専攻。現在はスポーツ科学の研究に携わる。プライベートでは筋トレが日課。ダイエットやトレーニングに関する情報を発信していく。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ