侍ジャパン初選出の清宮幸太郎 小学生から歩んできたスター街道

BASEBALLGATE

高卒1年目は王さんと同じ7本塁打

2年目で侍ジャパントップチームに初選出された清宮。日本ハムの大先輩でもある稲葉監督の思いに応えられるか 【写真は共同】

 アマチュア時代から各世代で名を馳せた高卒2年目の和製スラッガーが、侍ジャパントップチームに初選出された。元ラグビー選手で、監督としても早稲田大を大学日本一に導いた清宮克幸氏を父に持つ清宮幸太郎は、小学生の頃から周囲の注目を集め続けるスター選手だった。

 リトルリーグの東京北砂で世界選手権優勝、中学時代も調布シニアで全国優勝を経験した清宮は早稲田実に進学。1年生で出場した夏の甲子園で2本塁打を放った。高校では史上最多記録となる通算111本塁打を記録。U−18ワールドカップにも二度出場し、3年時には主将も務めた。

 2017年のドラフト会議で高校生最多タイとなる7球団が1位指名で競合した末、北海道日本ハムに入団。プロ1年目から1軍昇格を果たした清宮は、5月2日のデビューから7試合連続安打をマークし、ドラフト制以後の歴代新記録を更新。新記録となった7戦目はプロ初本塁打で決めるなど、スター選手の片りんを見せた。ルーキーイヤーの最終成績は53試合に出場して打率2割、7本塁打、18打点。高卒新人の7本塁打は、早実の大先輩である王貞治氏(福岡ソフトバンク会長)に並ぶ記録となった。

 2年目でトップチーム初選出となった清宮は、「選手としてはまだまだ未熟ではありますが、日本代表の一員として日の丸を背負う以上、チームのために全力でプレーします」とコメント。所属チームでもレギュラーを獲得していない選手の代表入りは異例とも言えるが、稲葉篤紀監督が「まだ、彼自身の課題はたくさんありますが、一度、僕の目で国際舞台の中で見てみたいな、という思いがありました」と選出理由を語ったように、来年の東京五輪、さらにはその先の侍ジャパンを見据えての選出と言えそうだ。

 左打ちで童顔、体型などから、アマチュア時代にはメジャーのスカウトから「和製ベーブ・ルース」と評されたこともある清宮。初のトップチームで自慢の打撃を披露できるか。将来の侍ジャパン4番の第一歩を、見逃すわけにはいかない。
◆◆◆ ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019 日本vs.メキシコ◆◆◆
3月9日(土) テレビ朝日系列(全国ネット) 18:56〜21:54 生中継 
※21:54〜BS朝日にてリレー中継 
https://www.tv-asahi.co.jp/baseball_japan/#/

3月10日(日) TBS系列(全国ネット) 19:00〜20:54 生中継 
※20:53〜BS-TBSにてリレー中継
http://www.tbs.co.jp/samurai-japan/m0211.html
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