連載:未来に輝け! ニッポンのアスリートたち
スケボー世界女王は和歌山の高校2年生 金メダル候補に躍り出た四十住さくら
五輪金メダル候補も本人は冷静
東京五輪は大きな目標の一つ。「練習してきたことを全部出し切れたら」と思いを語る 【写真:中西祐介】
「お兄ちゃんからは『世界選手権で優勝したスケートボードにサイン入れて“お兄ちゃん大好き”って書いといて!』と言われて。渡したら『ありがとうございます。日付も書いといて!』と(笑)。すごくおもしろかったです」
残り2年を切った東京五輪は、追加種目に決まった16年夏から目標にしていた大会の一つ。世界タイトル戴冠で四十住にメダルの期待も懸かるが、本人はいたって冷静だ。
「『メダル取りたい』とか『優勝して結果を残したい』じゃなくて、練習してきたことを全部出し切れたらいいかなと思っています。出し切れれば結果がついてくるから。先に『結果出したい』と思うと緊張しちゃう。(東京五輪では)満足のできる滑りをしたいです」
“初代”五輪女王を目指して――昨年大ブレークを果たした16歳の勢いは止まりそうにない。
(取材・文:小野寺彩乃/スポーツナビ)