スケボー世界女王は和歌山の高校2年生 金メダル候補に躍り出た四十住さくら

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五輪金メダル候補も本人は冷静

東京五輪は大きな目標の一つ。「練習してきたことを全部出し切れたら」と思いを語る 【写真:中西祐介】

 世界を駆け回った2018年は「日本にいる方が少なかった」と振り返る。和歌山にいる家族や友達と会うこともめったにかなわず「ちょっとさびしい」との思いもある。それでも、地元に帰ると友達が祝勝パーティーを開いてくれたりするのが「すごくうれしい」のだという。スケートボードと出会うきっかけをつくってくれた兄も、世界選手権での優勝を諸手(もろて)を挙げて喜んでくれた。

「お兄ちゃんからは『世界選手権で優勝したスケートボードにサイン入れて“お兄ちゃん大好き”って書いといて!』と言われて。渡したら『ありがとうございます。日付も書いといて!』と(笑)。すごくおもしろかったです」

 残り2年を切った東京五輪は、追加種目に決まった16年夏から目標にしていた大会の一つ。世界タイトル戴冠で四十住にメダルの期待も懸かるが、本人はいたって冷静だ。

「『メダル取りたい』とか『優勝して結果を残したい』じゃなくて、練習してきたことを全部出し切れたらいいかなと思っています。出し切れれば結果がついてくるから。先に『結果出したい』と思うと緊張しちゃう。(東京五輪では)満足のできる滑りをしたいです」

“初代”五輪女王を目指して――昨年大ブレークを果たした16歳の勢いは止まりそうにない。

(取材・文:小野寺彩乃/スポーツナビ)

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