世界的な良血ラヴズオンリーユーに★7つ 長距離砲候補シュヴァルツリーゼも高評価

競馬専門紙「優馬」

ドイツの名門の出 シュヴァルツリーゼ

2着に2馬身半差で快勝したシュヴァルツリーゼ(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

11/4(日) 東京6R 2歳新馬 芝1800m
シュヴァルツリーゼ 牡 馬体重:478kg
★★★★★ 5点
騎手:藤岡康 厩舎:(美) 堀
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:サンデーレーシング
父:ハーツクライ
母:ソベラニア(Monsun)

 展開的には前の2頭が後続をやや離していたが、1200m通過が1分19秒3という、かなりのスローペース。離れた4番手を進み、直線は楽に抜け出して2馬身半差の快勝。スローとはいえラスト2F11秒1−11秒0という流れでこの着差は素直に強いと言わざるを得ない。まだまだ課題はありそうだが、成長次第では面白い存在になりそう。

馬体診断 
 コンパクトにまとまった馬体の造りで仕上がりの良さが一瞬で分かるほど。パドックでの弾むような力強い踏み込みが目立っていた。スラッと伸びた四肢は中長距離で真価を発揮しそうなタイプであり、成長が楽しみである。口向きに難しい面があったり、コーナリングにも改善の余地があるが、その点は厩舎の矯正力に期待したい。

血統診断
 母系はドイツで活躍。母は独オークスで2着、その母の兄姉は独ダービー、独オークスをそれぞれ制しており、弟も独ダービー馬という血統。本馬の半兄ゼーゲンは未勝利〜500万を連勝してセントライト記念に挑戦(10着)。じっくり育てる厩舎に加えてハーツクライ産駒という事を考えると、良くなるのは3歳秋以降、ピークを迎えるのは5歳秋くらいでは?

馬券の狙い目→芝の中長距離がベストの舞台。菊花賞(京都芝3000m)路線を狙うのがベターな印象だが、完成は古馬になってからだろう。

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