新戦力がチーム力アップの鍵を握る! パ・リーグの注目ニューフェイスを紹介

千葉ロッテ

 昨季はオープン戦好調だった外国人選手がシーズン中は不調に。先発陣もそろって前年の成績を下回るなど、不振にあえぐシーズンとなった。今季は5人の外国人選手をごっそりと入れ替え、新たな顔ぶれで臨む。オルモス、ボルシンガーの両投手は先発としての活躍が見込め、シェッパーズは高い奪三振能力で救援陣に厚みを持たせる。

 一方の野手は、ドミンゲス、ペゲーロの長距離砲2人に加え、ドラ1・安田尚憲をはじめとする藤岡裕大、菅野剛士ら新人選手の台頭も上位を狙うには必須項目となる。この中からスタメン定着を果たす選手は何人現れるか、注目していきたい。

オリックス

新人王候補筆頭の左腕・田嶋 【写真は共同】

 1996年から遠ざかっているリーグ優勝を目指すオリックスに、新人王候補筆頭の投手が加わった。その投手とは、社会人ナンバーワン左腕の呼び声高い田嶋大樹だ。即戦力投手としていきなりの2ケタ勝利が期待されており、求められるレベルは高いものの、それをいとも簡単に乗り越える可能性は十分だ。

 それ以外だと、メジャー経験のある左腕アルバースや、俊足が売りの山足達也の加入なども明るい材料となりそう。20年以上跳ね返されてきた優勝という高き壁を、今年こそ超えることができるだろうか。

福岡ソフトバンク

 昨季は圧倒的な強さを誇り、他球団を圧倒したソフトバンクも、前述したとおり今年のオープン戦では捕手陣を中心にけが人が続出し、苦戦を強いられた。

 昨季オフに大きな補強は行わず、現有戦力でのシーズンを迎えることになる今季だが、ドラフト組では、2位で加入した高橋礼が面白い存在となり得る。188センチの長身ながら、投法はアンダースロー。手足の長さゆえか、右手の指は地面に何度も擦るという。経験を積み、プロのマウンドに慣れさえすれば強力な投手陣の一角に食い込んでも何ら不思議ではない。

 野手では、トレードで加入した西田哲朗が激しい内野手争いに割って入るか。ファーストに内川聖一、ショートに今宮健太、サードに松田宣浩と、強力な面々が並ぶが、今宮は肘に不安を抱え、セカンドはレギュラー不在。二遊間のポジションは活躍次第で奪える可能性があるだけに、自慢の長打力で牙城を崩したい。

 新戦力たちの活躍次第で勢力図がガラリと一変しそうな18年シーズン。苦戦したオープン戦から調子を上げ、今年もソフトバンクが圧倒的な強さを誇示するか。はたまた、王者の連覇に待ったをかけるチームが現れるか。まもなく、約7カ月にわたる新たなシーズンが幕を開ける。

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