ア共和国杯は3・4歳馬、人気上位馬が有利 データからも狙えるスワーヴリチャード
前走1000万下・1600万下出走馬の各種データ
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走オープン特別出走馬の各種データ
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走G2出走馬の各種データ
表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走G1出走馬の各種データ
表9 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
今年は、前走で条件戦を使っていた馬がソールインパクトのみとなった。そして、この馬は前走の六社S(1600万下)で3着に敗れており、この組の絶対条件となる前走1、2着を満たせなかった。
前走オープン特別組は、4着以内に入っていることが条件。これを満たすのは丹頂S1着のプレストウィックと、オクトーバーS4着のトルークマクトの2頭。ただし、トルークマクトは過去10年で好走例のない7歳(以上)馬ということが大きな減点材料となる。プレストウィックも決して好走率が高いわけではない6歳馬だが、押さえるならこちらだろう。
前走G2組は7頭が該当する最大勢力。このなかで好走率の高い前走3〜5着に収まる唯一の馬となったのが、京都大賞典5着のレコンダイトだ。ただし、この組では好走率が低い斤量減に該当し、7歳馬というのも引っかかる。この組で好走率が高い斤量増に該当するのはアルバートで、9歳という年齢に目をつぶればカレンミロティック、ヒットザターゲットという古豪2頭にもチャンスがあるかもしれない。
前走G1組は、スワーヴリチャードのみが該当。表8の項で、前走G1組は前走着順をひとケタに収めたいと述べたが、ダービー2着のこの馬は文句なし。3歳馬の好走率も非常に高く、有力馬の一角を占めるのは間違いなさそうだ。もう1頭の3歳馬セダブリランテスは、好走例が皆無の前走G3組という点が気になるのだが、こちらも3歳馬というだけで押さえておいたほうがいいのではないか。
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。