王者・ソフトBと勢い乗る楽天は互角!? パCSファイナルステージ見どころ

柳田の欠場濃厚がどう出るか

楽天は2位・西武を破りファイナルステージ進出。ウィーラー、茂木ら主力打者に当たりが出ているのは好材料だ 【写真は共同】

【ソフトバンク野手陣・楽天戦の成績】
・明石健志:46打数14安打0本塁打2打点 打率3割0分4厘
・柳田悠岐:67打数22安打2本塁打10打点 打率3割2分8厘

 チーム防御率がリーグ1、2位の投手陣を誇る両チーム。そのためか、打者で好結果を残している選手が少数で、強打のイメージが強いソフトバンクをもってしても、目立った活躍を見せた選手は上記の2人に限られる。しかし9月下旬に脇腹痛で離脱した柳田の今ステージでの復帰は厳しい見込み。ソフトバンクは主砲抜きでの戦いを想定しておく必要がある。

【楽天野手陣・ソフトバンク戦の成績】
・茂木栄五郎:52打数16安打4本塁打13打点 打率3割0分8厘
・ウィーラー:91打数23安打7本塁打16打点 打率2割5分3厘

 ソフトバンクと同様に、こちらも好成績を残している打者は意外と少ない。ファーストステージの第2戦で先頭打者弾を放ち勝利に貢献した茂木や、第3戦で3得点に絡む活躍を見せたウィーラーが福岡の地でも暴れられるか。則本、岸の二枚看板は3戦目以降の登板が濃厚であり、2戦目までは打の力で勝利を手繰り寄せられるかにかかっている。

過去10年で首位が敗れたのは一度のみ

 ソフトバンクは8日にレギュラーシーズンを終え、中9日で初戦に挑むことになるが、実戦感覚を失わないために、紅白戦などでじっくり調整をしてきた。貯金45、2位と13.5ゲーム差という圧倒的な強さで制した王者が、今回もアッと驚くような強さを見せられるか。対する楽天は2位・西武を破った勢いそのままに、ファイナルステージでもソフトバンクに競り勝ち、さらに上の舞台を目指したい。

 過去10年のパ・リーグCSファイナルステージにおいて、首位チームが日本シリーズ進出を逃したのは2010年のみ。それ以外の9年は首位チームが順当に勝ち上がりを果たしていることからも、ソフトバンクの優位は揺るがない。しかし、決着がつくまでは勝負の行方は予測できないということを、野球ファンなら誰しもが痛感していることだろう。果たして、どちらのチームが日本シリーズ出場権を勝ち取ることになるのか。刻一刻と近付くプレーボールの時を待ちたい。

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