三冠馬オルフェーヴルから大物誕生? 栗毛の牝駒ロックディスタウンに★7つ
叔父にサトノクラウンを持つ良血馬が2戦目でV ファストアプローチ
2戦目でファストアプローチの叔父にあたるサトノクラウン。写真は今年の宝塚記念 【撮影:日刊ゲンダイ】
ファストアプローチ 牡 馬体重:532kg(-4)
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:四位 厩舎:(美) 藤沢和
生産:ノーザンファーム
馬主:山本英俊
父:Dawn Approach
母:ジョリージョコンド(Marju)
外枠からロスの大きい形ではあったが、道中の行きっぷりは上々。積極的に鞍上も動かしていって3〜4角で前を捉えにかかると、直線入口ではすでに2〜3馬身近いリードを形成。完全に抜け出したことで若干気を抜く面を見せはしたが、最後は鞍上も流しての5馬身差圧勝。まだ粗削りな走りながらも高い能力を示してみせた。
馬体診断
530キロ超の大型馬。初戦時からマイナス4キロと、数字的には若干絞れた程度だが、見た目はガラリ一変。明らかに体が絞れてパドックでの脚どりにも軽さが出てきていた。とはいえ気性面の幼さはまだまだ抜け切っておらず、この点に関しては課題だろう。2000m級となると微妙だが、体型的にマイル位はこなせていい。
血統診断
母ジョリージョコンド自身は愛・GIII3着の実績だが、全妹ライトニングパールは芝1200mの英・GIチェヴァリーパークSを勝ち、全弟サトノクラウンは香港ヴァーズと宝塚記念を制覇。ガリレオの直系である父は英2000ギニーの勝ち馬で、祖父ニューアプローチも英ダービー勝ち馬でありながら1400mのGIを勝っており、兄にシンコウフォレスト(高松宮記念)がいる血統。この点を考えると、マイル以下でこそのタイプに育ちそう。
馬券の狙い目→父系は仕上がり早の系統で気性面がクリアになれば面白い。クロッカスS(東京1400m)やニュージーランドT(中山1600m)のようなマイル以下のレースで。