久保裕也「やっとチームに貢献できた」 W杯最終予選 UAE戦後の選手コメント 

スポーツナビ

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

キャプテンマークを巻いてプレーした吉田(22番)は「いつも以上にプレッシャーを感じた」と試合を振り返った 【写真は共同】

「(キャプテンで)いつも以上にプレッシャーを感じた」

(堂々としたキャプテンぶりだったが)もちろん勝ち点3を取れたのは非常に大きな意味を持つし、この対戦相手に対して負けが続いていたので、ひとつ借りを返せて良かったと思います。

(無失点だったが)前半、川島選手が止めてくれたシーンと、後半の立ち上がりに立て続けにピンチを招いたシーンは今日の守備の課題です。前半の自分たちのパスミスからピンチを招くシーンも修正していかないといけない。タイは少ないチャンスを突いてこようとしてくると思うので、より神経をつかってやっていかないといけないと思います。UAEに勝ったということは大きいですが、タイに負けたら元も子もないので、気を引き締めて、良いリカバリー、良い準備をしていきたいと思います。

(違う選手が入ってチームとしても機能したが)経験豊富な選手、勢いがある選手、若手、そういうのが融合してチームになっていくので、良い時も悪い時もあると思います。チャンスを与えられた選手が結果を残すのは刺激にもなるし、成長にもつながると思うし、苦しい戦いを乗り越えてこそ大きくなれると思います。一歩、W杯に近づいたと思いますが、タイ戦に負けたら意味がないので、タイ戦に向けて集中するだけです。

(キャプテンマークは)サウサンプトンでも何回か巻きましたけれど、国のキャプテンになるということは非常に大きなことなので、もちろんいつも以上にプレッシャーを感じました。ハセさん(長谷部誠)の分まで頑張らないといけないですし、逆に言うと、ハセさんがいないから負けたと言われたくなかった。(キャプテンマークを)巻くことに関しては、ハセさんだけじゃなくて、歴代の先輩方に恥じないように責任と誇りを持ってやらないといけないなと思っていました。ただ、キャプテンというのはそんなに多くの選手ができることではないので、僕にとっても、僕の家族や友人だったり、関わる人すべてにとって誇りになる1日だったと思います。

原口元気(ヘルタ/ドイツ)

「勝ち点3を取ることが一番だった」

 チームとしてはプラン通りでした。左にはオマルがいるので、守備的にというのはミーティングでも言われていました。(攻撃は)右からいくことが多かったので、右からいってクロスに合わせるというイメージでした。僕自身のプレーは、前半はミスが多かったと思います。後半は持ち直せましたが。

(今回の戦い方を3日間で準備したが、どう消化した?)最初にあの形をやるという時に、やはり少し戸惑いはありましたが、この2日間で選手同士でうまく話せたと思います。監督ともディスカッションをしましたし、そういう意味ではすごくうまく守れていたし、効率よく点が取れたと思います。

(攻撃は)もっとやらないといけないし、僕自身、前半はすごくミスが多かった。僕がもっと前半からクオリティーの高いプレーをしていれば、左からも攻撃できていたと思います。後半にチャンスがありましたけれど、ああいう場面で一発で仕留めないといけない。(岡崎選手にパスを出したが)自分で打てたかな(笑)。でも、(岡崎が)見えちゃったので。珍しいですけれどね、パスを出すのは。でも今日は勝ち点3を取ることが自分の中で一番のポイントだったので、それはしっかり守れたと思います。

岡崎慎司(レスター/イングランド)

「今日はサコが良い起点になっていた」

(戦い方が急に変わったが)3日前ぐらいからその話になっていたし、準備する期間はあったので、うまくみんなもそういうフォーメーションをやることができた。ハマったときもあれば、相手にはがされてピンチを迎えたときもあった。永嗣さんのファインプレーや、相手がクロスを空振りした場面がありましたが、ああいうのが入らなかったのは初戦と違うところでした。すごく流れが(日本に)向いていたし、審判が良い判定をしていたので、自分たちにとっては良いゲームだったと思います。

(経験ある選手が使われたが)戦い方の中で4−3−3になった場合、前はヘディングで競ったり、身体を張る部分が多くなってくる。自分が出られないのは、サコ(大迫勇也)がそういうプレーを得意としているから。今日はサコが良い起点になっていたと思うし、チームの流れをあいつが引き出していた。自分ももちろん出たいですけれど、今日の形だったら、ああいうタイプがこのチームには必要というか、ボールが収まるときはサコのところが多かったと思います。

 自分としてはどこでもできるという意識ですけれど、監督は1トップで点を取ってほしいということなので、そういうプレーを僕も心掛けています。自分が出たときは、サコとは違う特徴が自分にはあるので、今日みたいに裏の際どいところを狙っていくのもそうだし、決め切るところもそう。ストライカーとしての自分をこの代表では取り戻したいと思うし、今日も外しましたが、外して一歩前進じゃないですけれど、外して、外して、でも、絶対にいつか決められるようになると思うので、チームを助けないといけないと思っています。

山口蛍(セレッソ大阪)

「いろいろなことを気にしてプレーしていた」

(いつもと違う形だったが与えられた役割は?)アンカーだったので、真ん中を空けずに相手の10番(イスマイル・マタル)ないし、21番(オマル)が中に入ってきたときにマークを見るという役割でした。

(準備期間が短い中で今野と香川をインサイドハーフに置いていたが、それが見事にハマった要因は?)うまくハマったのかどうかは分からないですけれど、今野さんはガンバ(G大阪)でもあのポジションでやっているので、すんなりいったと思います。僕はあまりやったことがないので、ちょっと戸惑いはあったし、相手のポジションや自分のポジションなどいろいろなことを気にしてプレーしていたので、すっきりできた感じはないです。

(今野を後ろから見ていて)経験もあるし、ガンバでの好調をそのまま持ってきているイメージがある。自分は真ん中にいるから、その分、今野さんは守備でも帰ってきてくれたしすごく助かりました。自分がもう少しうまく守備をやれれば、もう少し前でプレスをさせてあげることができたんじゃないかなと思います。

酒井宏樹(マルセイユ/フランス)

「裕也の特徴を生かしてあげたいというのはあった」

(前半の最後と後半の頭にサイドを崩されたが)相手が人数をかけてきたので、押し込まれる展開になりましたけれど、いい時間に追加点を取ってくれたので、守れる勇気をもらいました。ゼロに抑えられたことが全てですし。

(久保の生かし方として、前に押し出したかった?)裕也の特徴は、一瞬のスピードやシュートなので、そういうところはなるべく彼の特徴を生かしてあげたいというのはありました。まずやりやすいようにサポートしてあげることがサイドバックの仕事なので、いろいろとトレーニングの中で積みましたし、本当に何も考えていなかったんですけれど、とにかくいい動きをしてくれたので、(パスを)出しただけでした。

(ゴールのところはワイドで持たせて?)そんなに意図していたわけではないです。(前線の)3人のバランスが良かっただけなので、うまくサコがセンターバックを引き付けてくれて、すごくフリーの状態で持てたので。ビデオを見て、どうして良かったのか話します(笑)。

(4バックは慣れたメンバーだが、GKが替わった影響は?)(川島は)経験のある選手ですし、逆に僕らが指示を受けていたぐらいだったので、キーパーのところは心配していなかったです。とにかく僕らのところは失点しないことと、相手のFWとオマルをしっかり見ること、その意味では(ピンチが)何回かありましたけど、うまく防げていたので。

(川島からの指示とは?)ハーフタイムとか試合が始まる前に、経験のある選手なので、圭佑くんもそうですけれど、みんなに指示を出していますし、長谷部さんがいない分、そういう選手たちがしっかりやってくれているので、僕らは試合にだけ集中できます。そういう環境を作ってくれるのはいいことだと思います。

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント